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ベンツ Eクラス
W124 1985〜
ベンツ Eクラス
W210 1995〜
ベンツ Eクラス
W211 2002〜
ベンツ Eクラス
W212/W207 2009〜
ベンツ Eクラス
W213/W238 2016〜

ベンツ Eクラス の歴史(型式をクリック)

W114

発売時参考価格(万円):不明

114.jpg

Chassis
Data
全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
ホイール
ベース
(mm)
トレッド
(mm)
サスペンション
形式
重量
(kg)
4690(前期)
4680(後期)
1770 1440
1395(クーペ)
2750 F:1444
R:1440
F:Wウィッシュボーン
R:セミトレ
1275
〜1455

Engine
(W114)
230-6 250
(250C)
250CE 280(#1) 280(#2)
(280C)
280E
(280CE)
SOHC.直6
2292cc
120ps
SOHC.直6
2496cc
130ps
SOHC.直6
2496cc
150ps
SOHC.直6
2778cc
140ps
DOHC.直6
2746cc
160ps
DOHC.直6
2746cc
185ps
Engine
(W115)
200 220 230-4 200D 220D 300D
(240D 3.0)
SOHC.直4
1988cc
95ps
SOHC.直4
2197cc
105ps
SOHC.直4
2297cc
110ps
SOHC.直4
1988cc
55ps
SOHC.直4
2197cc
60ps
SOHC.直5
3005cc
80ps

W114/115は既に新しい世代に移行していたスペシャリティ・クラスのW108/109を追う形で、1968年1月に発表されました。それまでの小型モデルW110が、旧態然としたラウンドシェイプやテールフィンが特徴だったのに対し、新しいW114/115は一転してW108/109とよく似た直線基調のシルエットと縦目ヘッドライトを手に入れ、非常に近代的なスタイルへとモデルチェンジ。W108の小型版という意味で、「コンパクト」と呼ばれるようになりました。(注:W201登場以前はこのクラスをコンパクトと呼びました)
外観以外にもW114/115は斬新な特徴を併せ持っていました。まずW110より一回り大きくなったボディは上位クラスのW108と同じ長さのホイールベースを持ち、前後のオーバーハングを切り詰めることで、車体はコンパクトながら広い室内空間を実現しました。またリア・サスペンションにMBでは初めてのセミトレーリングを採用。これによって操縦安定性は格段に良くなり、後の全てのモデルに順次採用されていくことになります。ブレーキも4輪ともにディスクブレーキになり、これらの装備によって優れた走行性能を手に入れたW114/115は、W110を含むそれまでの小型車種の位置づけだった、上位クラスの廉価版という立場から脱却したとも言えます。
W108/109がサスペンションで区別されるのとは異なり、W114/115という車体形式は搭載エンジンによって区別されます。即ち、ガソリン&ディーゼルの4、5気筒搭載車がW115、6気筒搭載車がW114です。ボディサイズは全く共通ですが、フロントグリルの形状が若干異なります。発売当初のラインナップは、200、220、230-6、250、200D、220Dの6モデル。その後約1年遅れでクーペモデルの250Cと250CEが追加。この当時は車種名の末尾が「E」の場合はインジェクター仕様であることを指し、250クーペにはコンパクトでは初めてキャブレター仕様とインジェクター仕様の両方が設定されました。 70年には280(セダン)と280C(クーペ)が登場。72年にはマイナーチェンジを迎え、後期型へと進化します。
72年のマイナーチェンジは多岐に渡るものでした。冷却効率を高めるためにフロントグリルが大型化され、フロントバンパーはそれまでのダブルバンパーからシングルバンパーへと変更。リアバンパーのデザインも変更され、それに伴い全長は100mm短縮されます。サイドミラーはR107から採用され始めた、室内から調整できる新型に変更。サイドウインドウの三角窓も廃止されました。また室内に至っては完全にデザインが一新され、より近代化されたものになりました。そしてこの内外装の一新に伴い、MBは全く新しい設計の2.8Lエンジンを開発し、ラインナップに加えます。この戦後初のDOHCヘッドを備えたM110エンジンはキャブレター仕様(280、280C)で160ps、インジェクター仕様(280E、280CE)で185psという高出力を誇り、後のW123においても主力エンジンとしてモデル末期まで搭載されました。W114/115シリーズは76年モデルを最後に後継モデルであるW123へとバトンタッチしますが、クーペモデルだけはW123のクーペが登場するまで販売されていたため、少数ながら77年モデルが存在します。


W123

発売時参考価格(万円):'81年230(647)、'81年280E(817)、'81年280CE(909.5)、'81年300TD(779)

123.jpg

Chassis
Data
全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
ホイール
ベース
(mm)
トレッド
(mm)
サスペンション
形式
重量
(kg)
4725
4640(クーペ)
1786 1440(セダン)
1465(ワゴン)
1395(クーペ)
2795
2710(クーペ)
F:1488
R:1446
〜1453
F:Wウィッシュボーン
R:セミトレ
1445
〜1565

2代目コンパクトに当たるW123は、W114/115の後継機種として1976年1月に発表されました。ボディスタイルは、フロント部分が先にモデルチェンジを終えたSL(R107)、Sクラス(W116)の流れを引き継いだ、完全なフラッシュサフェイスとなり、W114/115と比べるとかなりモダンなスタイルになりました。しかし基本的なシャーシ国「はW114/115のそれを引き継いでおり、サスペンション形式はフロント:Wウィッシュボーン/リア:セミトレーリングのまま。リアにサブフレームが備わっている点も同様です。ただしホイールベースはW114/115より45mm延長され、それに伴って全長が45mm長く、全幅は16mm拡大されました。トレッド幅はフロントで44mm増の1488mm、リアで6mm増の1446mmと主にフロントのトレッドが拡大され、操安性が向上しています。

発売当初のラインナップは全てセダンで、SOHCキャブ仕様の200、230、250、DOHCキャブ仕様の280、DOHCインジェクター仕様の280Eのほか、ディーゼル車も200D、220D、240D、300Dの4種類が用意され、最初から豊富なラインナップでスタートしました。これらのモデルに搭載されていたエンジンは、基本的にW114/115の後期型に搭載されていたものと同じですが、大型化して重くなった車体を支えるために圧縮比の見直しによるトルクアップがはかられ、最高出力は各エンジンともに若干ダウンしています。

W123セダンの登場後もクーペモデルはW114のまま継続していましたが、77年3月にはW123のクーペモデルがラインナップに加わります。W114のクーペモデルがW114セダンと同じボディサイズだったのに対し、W123のクーペモデルは全長、ホイールベースともにセダンより85mm短縮され、よりスポーティーなものとなりました。また翌78年にはMB初の量産型ステーションワゴンがW123のラインナップに追加。これはMBがユーザーの熱烈なラブコールに答えた結果実現したもので、「Touring Estate」の頭文字「T」がモデル名に付け加えられました。ボディの全長はセダンと同じですがカーゴスペースは広大で、荷室フロアにオプションのサードシートを装着することで7名乗車も可能。またアニマルネットや荷室を覆うシートなど、多彩な装備は好評で、後のW124Tに引き継がれていくことになります。

Tシリーズはボディ後半部分が荷室になっている以外は基本的にセダンと共通でしたが、リアサスペンションにのみ上級車種に採用されていたセルフレべリング機能を追加。重い荷物を積み込んでも車体が沈みこまないようにという、MBらしい繊細な配慮がなされていました。ラインナップも豊富に用意され、230T、250T、240TD、300TDのほか、高出力なM110エンジンを搭載したインジェクター仕様の280TEや、80年からはハイパワーディーゼルの300TD-Turbo(300TDT)も発売されます。高級ワゴンとしての地位を築き世界中で絶賛されたW123Tですが、日本への正規輸入車にガソリン仕様はなく、ディーゼル仕様の300TD(79〜81)と同じくディーゼルターボの300TDT(82〜85)のみでした。

W123シリーズは1980年にマイナーチェンジを迎え、220Dがラインナップから消滅。200D、240D、300Dはそれぞれ若干パワーアップし、新たに300Dターボ(300DT)と300TDTも登場しました。またガソリンエンジンの200と230は新設計のエンジンになり、同時に230はキャブ仕様からインジェクター仕様の230Eへと進化。外装は特に変更はありませんが内装に若干の変更が見られ、ウッドパネルが装着されるようになりました。その後W124の登場に伴いセダンは85年モデルまで、クーペ及びワゴンは86年モデルで生産を終了しています。


W124

発売時参考価格(万円):'86年230E(655)、'86年300E(795)、'92年500E(1550)、'94年E320(770)

124.jpg

Chassis
Data
全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
ホイール
ベース
(mm)
トレッド
(mm)
サスペンション
形式
重量
(kg)
4740
4765(ワゴン)
4655(クーペ)
1740
1795
(500E)
1445(セダン)
1490(ワゴン)
1400(クーペ)
1410(500E)
2800
2715
(クーペ)
F:1495
R:1490
F:Wウィッシュボーン
R:マルチリンク
1400
〜1710

W201/190Eという新しいコンパクトシリーズが発表されたことで、ミディアムクラスへと格上げされたW123の後継機種W124は、1984年11月に発表されました。車体はW123より全長が15mm長くなり、全幅は46mm狭くなっていましたが、トレッド幅は逆に拡大されたフロント:1495mm/リア:1490mmとなり、さらにリアサスペンションは永らく続いたセミトレに別れを告げ、W201への採用で話題になったマルチ・リンクを採用。エンジンも全て新しいSOHCエンジンとなり、走行性能の面で飛躍的な進歩を遂げました。今までのMBとは打って変わって樹脂パーツを多用したエクステリアは賛否両論で、発売当初は「メルセデスらしくない」という批判も多かったW124ですが、自動車としての完成度に対する評価は絶大で、「80年代〜90年代を通して最高の車の一台」という評価を受けるまでになりました。
発売当初のラインナップはガソリンエンジンの200E、230E、260E、300Eとディーゼルエンジンの200D、250D、300D、300DTのほか、廉価版としてキャブレター仕様の200も用意されました。しかしこの200はすぐに生産が中止され、全てのガソリンエンジンモデルがインジェクター仕様の「E」になったことで、後にこのクラスは「Eクラス」と命名されるようになりました。またSクラスのW126に続いてエンジンルームとキャビンの間には隔壁が追加されており、W123に比べて車内の静寂性が大幅に向上したのもW124の特徴の一つです。
セダンの登場から約1年後、1986年にはW123で好評を得たステーションワゴンがW124にも追加されます。123Tがセダンと同じ全長だったのに対し、124Tではセダンに比べてややリアオーバーハングが長くなり、荷室容量が増えました。また124Tにも123Tと同じくリアレベライザーが標準装備されています。発表当時のバリエーションは200TE、230TE、300TE、200TD、250TD、300TD、300TDTと豊富で、日本仕様でも87年から230TEが登場。好評に答えてその後は300TE、300TDTも発売されました。
ワゴン発表の翌年、1987年にもラインナップに新しいモデルが加わります。まずクーペモデルの230CE、300CEを発表。そしてもう一つはMBの乗用車初の4輪駆動システム、4 MATICです。このシステムは完全に電子制御化されており、前:後輪の駆動比35:65の4輪駆動と通常の後輪駆動を、状況によって自動的にかつリアルタイムで切り替え、必要があればセンターデフロックやリアデフロックさえも自動制御で行います。この4 MATICは260E、300E、300TE、300DT、300TDTの各車に用意され、標準モデルとは10mm車高が高くなっている以外、外観上の差異はありません。日本仕様では89年から300Eと300TEの4 MATICモデルが発売されました。
W124シリーズは89年に最初のマイナーチェンジを迎えます。外観上もっとも大きな変更は、それまでの樹脂製ボディモールに変えて、サッコパネルが装着されたことでした。また前後スポイラーやヘッドライト、インテリアの意匠も若干変更されています。シャーシには大きな変更はありませんでしたが、新たにセダン、クーペ、ワゴンのそれぞれに24Vモデルが登場しました。これらのモデルに搭載されたDOHCエンジンは、W201の16Vヘッドをコスワース社が開発したのと同じように、AMGによって開発されたものです。エンジン別のラインナップは280E-24V、300E-24V、320E-24Vの3種類(日本仕様は300E-24Vのみ)で、280及び300は既存のエンジンを元にヘッドのみDOHC化したものですが、320は300Eのものをボアアップしたシリンダーを装着していました。またこれらのモデルには新開発された5速ATミッションが装備されており、MBでは初めての5速AT車となりました。
1991年にはW116/450SEL-6.9以来のモンスターセダンがW124で登場。ポルシェ社によって開発&製造された500E(E500)です。この330ps(日本仕様は325ps)の最大出力を誇る500Eは、既存のW124シャーシとボディをベースに、R129/500SLのエンジンと足回りをリファインして組み込んだもので、巨大なDOHCV8エンジンを搭載するためにフロント部分は完全な専用設計がされています。ワイドトレッド化に伴い一体成型のオーバーフェンダーを備えた以外、外観上の違いはありませんが、シャーシには強力なエンジンと強力なブレーキを支えるための大幅な改良が加えられており、300Eに比べて25mmローダウンされた足回りには、セルフレべリング機高ェ追加されています。当初ポルシェ社には開発だけが委託されましたが、経営が芳しくないポルシェ社の経済状態を救済するために、市販車の製造もポルシェ社の工場で行われました。また500E登場の数カ月後には同じくDOHCV8エンジンを搭載した400Eも登場しますが、こちらの基本設計は300Eなどと同様のものです。
1992年にW124は再びマイナーチェンジをします。89のマイナーチェンジが主に内外装の変更だったのに対し、この年の大きな変更点はエンジンでした。新開発の4気筒、6気筒DOHCエンジンが登場し、これで4 MATIC車を除くガソリ仕様のラインナップは全てDOHCとなります。これらの新DOHCエンジンはAMGではなく全てMBで開発され、それまでの24Vシリーズは姿を消しました。230Eの後継には220Eが、260Eの後継には280Eが登場。また300Eの後継機種としては排気量を拡大した320Eが登場しますが、これは320E-24Vに搭載されていたエンジンとはボア×ストローク比が異なる新設計エンジンです。 なお4 MATICモデルに関してはW124の生産終了まで、旧型のSOHCエンジンが搭載されていました。エクステリアではアルミホイールが新しいデザインの8穴タイプに変更されています。
92年には新しいバリエーションとしてカブリオレも登場しました。CEをベースとしたW111以来の4座オープンは、R129で採用されたものと同じ機高フ電動トップと、転倒時には自動的に飛び出すロールバーを後部座席のヘッドレストに備えています。またボディの剛性低下を防ぐためにあらゆる部品を設計しなおし、その数は合計1000点にも及ぶものでした。
1993年にはMB全車のクラス整理に伴い、W124は正式にEクラスと呼ばれるようになります。それに伴い各モデルの名称も変更され、「E」というクラス名を頭に排気量を示す3桁が並ぶようになりました。またターボつきのディーゼルモデルは、それまでの「ディーゼル・ターボ」から「ターボ・ディーゼル」に名称が変わっています。シャーシ/エンジンに大きな変更はありませんが、エクステリアはフェイスリフトされ、ボンネットが新しいデザインになったほか、クリヤーウインカー、スモークテールランプ、カラードバンパーなどが装着されたことによって、大幅に印象が変わるものとなりました。また91年の運転席エアバッグ標準装備に続き、助手席側エアバッグも標準装備となっています。Eクラス124はW210の登場と共に95年モデルで生産を終了しますが、ワゴンモデルは96年モデルまで生産されました。


W210

発売時参考価格(万円):'96年E230(570)、'96年E320(680)、'98年E240(590)、'98年E320AVD.(750)、'98年E430AVD.(850)

W210の紹介

Chassis
Data
全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
ホイール
ベース
(mm)
トレッド
(mm)
サスペンション
形式
重量
(kg)
4800
4820(ワゴン)
1800 1435(セダン)
1505(ワゴン)
2835 F:1525
R:1520
F:Wウィッシュボーン
R:マルチリンク
1470
〜1760

1994年に発表されたW210は、その革新的なスタイルで大きな反響を呼びました。W124より一回り大きくなったボディは、スラントノーズを持つ流線型スタイルとなり、約30年ぶりに丸形ヘッドライトが採用されていました。このヘッドライトは社内呼称で「New Eyes」と呼ばれ、21世紀のMBデザインが向かう方向性を示唆しています。 拡大されたのはボディサイズだけでなく、ホイールべース/トレッドも拡大されたシャーシに、W124から継承されたフロント:Wウィッシュボーン/リア:マルチリンクのサスペンションが組み合わされました。
W210のボディにはサッコパネルは採用されず、ボディ同色のモールを備えたスムーズなボディラインになりましたが、エクステリアだけでなくインテリアもW124とはかなり印象の違ったものになりました。曲線を多く使ったデザインもさることながら、助手席側エアバッグをダッシュボード上に配置することで復活したグローブボックス、長年採用されてきた可倒式アームレストを廃して採用されたセンターコンソールボックス、1DINから2DINになったオーディオスペースなど、使い勝手が大幅に改良されています。また上級車種に装備されていたメモリー付きパワーシートや、電動テレスコピックチルトステアリングなども標準装備となっていますが、 90年代のMB車に共通するテーマである「コストダウン」はこのW210でも確実に実践され、販売価格はW124と比べて同型エンジン搭載モデルで約100万円安、という大幅なコストダウンに成功していました。
発売当初のラインナップはE200、E230、E280、E320、E420、E300TDといったもので、W124の最終期とほぼ同じDOHCエンジンによるラインナップを形成していました。しかしATはそれまでの油圧制御4段(24Vモデルなどは5段)ATに別れを告げ、新たに開発されたロックアップ機高ツきの電子制御5段ATを採用。そのほか車両制御システムとしてASD、ASRなどももちろん装備され、またこれらの電子制御系の超高速データ通信システムであるCANデータバスが搭載されたことで、車両の統合的な制御を可能にしています。ラインナップのバリエーションとして、クラシック、エレガンス、アヴァンギャルドという各ラインも設定されましたが、日本仕様ではクラシックラインに準じた標準設定とアヴァンギャルドのみ設定され、エレガンスラインは設定されていません。
1995年にはステーションワゴンもW124からW210シャーシに変更。Cクラス(W202)のステーションワゴンがW124Tに酷似していたのに対し、W210Tは先に登場していたセダンと同じように、カーゴスペースまでが流線形のラウンドシェイプでまとめられているものでした。そしてTモデルの登場とほぼ時期を同じくしてセダン、ワゴンの両方に四輪駆動の4-MATICが登場。しかしW124の4-MATICの難点だったハイコストと、複雑な国「によって引き起こされるトラブルへの対策として、W210では前輪35%:後輪65%のフルタイム4WDとなりました。また歴代のミディアムクラスに用意されていたクーペモデルやカブリオレは設定されず、それらの後継モデルには96年発表のCLKが該当します。
1996年、MBはSOHCの新しいV型エンジンを発表。1気筒あたり吸気2排気1の計3バルブという変則的なレイアウトに、シングルカムシャフトを組み合わせたこのエンジンはデュアルプラグ化され、高い燃焼効率と低い未燃焼ガス排出量を実現しました。また従来の直列エンジンに比べて大幅に軽量化されているのも特徴で、3.2Lエンジン同士の比較では約50Kgの軽量化に成功。総体的に低燃費を実現するエンジンとなりました。このエンジンは97年からW210に搭載されることとなり、それに伴いE230とE420が消滅。変わってE240とE430が登場し、E280とE320も新型エンジンとなりました。また同時に新デザインの5穴ホイールも登場し、アヴァンギャルドなど一部の車種に採用されています。また同じく97年からキセノン・ヘッドライトが標準装備になっています。
1998年モデルでは、97に発表された直噴ディーゼルエンジン搭載車(E200CDI、E220CDI)がラインナップに加わった(日本未発売)のと、インダッシュTVが一部車種で標準装備になったのが主な特徴です。



W211

発売時参考価格(万円):'2002年E230(653.4)、'2004年E350(939.6)、'2005年E280SW(740)、'2005年E55AMG.(1369.2)、'2008年E63AMG.(1458)

W211の紹介

Chassis
Data
全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
ホイール
ベース
(mm)
サスペンション
形式
重量
(kg)
4820-4880
4850-4920(ワゴン)
1820 1430-1500(セダン)
1485-1510(ワゴン)
2855 F:Wウィッシュボーン
R:マルチリンク
セダン:1650-1920
ワゴン:1780-2020

2002年のブリュッセルモーターショーでデビューしたW211は、W114から続くミディアムクラスとしては 5代目、Eクラスとしては、W124から数えて3代目モデルとなります。デザインの基本は、先代のW210のヘッドライト部分のスラントを大きくしただけのものでしたが、大きく印象はかわり概ね好意的に受け止められました。外寸はW210より大きくなりましたが、特にステーションワゴンでは室内スペースは逆に狭くなっています。当初燃費は先代モデルより 100kmあたり0.9L改善とアナウンスされしていましたが、実際には若干悪化しています。

当時としては最新のブレーキシステム(SBC)、エンジンをはじめ各所の制御にCAN通信を導入するなど一気に電子化が進んだモデルでもありました。
E55AMGなどの一部車種には、エアサスやコーナリング時に前席バックレストのサイドサポート部を自動調整するドライビングダイナミックシートが標準装備とされました。

エンジンバリーエーションは多く、正規輸入車以外も含めると、ガソリンエンジンでは、2.6L直列4気筒からV8 6.2Lまで過給器との組合せで 12種類、ディーゼルも直4、直5、V6、V8と、11のバリーエーションが存在します。

中でも M113エンジン (V8 5.5L) にリショルム式コンプレッサーを組合せた E55 AMG は、ストックでも476ps、700Nmを発生するモンスターでしたが、過給圧アップキットなど米国を中心にアフターマーケットのチューニング用品が、メルセデスとしては異例といっていいほど、多く販売されました。

W211の爆弾といえばなんと言っても当時は最先端技術と謳われたSBCでしょう。 SBC (Sensotronic Brake Control) は、BOSCHと共同開発されたブレーキシステムで、雨天時の走行では、ブレーキロータにパッドを 瞬間的に接触させ水滴の除去を行ったり、アクセルペダルから足を離すと、次に卵zされるブレーキ操作に備えるという 画期的なブレーキシステムでしたが、ノイズの影響によるコントロールユニット誤作動や内部基盤の接触不良による故障のため、 バックアップモードへ移行してしまう問題がありました。 (一部「多発した。」という記述を見かけますが、実際には日本国内では数例の報告があっただけでした。) ただ、問題はバックアップモードでは、ブレーキの倍力装置が効かず、通常の約5倍の踏力を必要としたため、女性など脚力の弱い ドライバーでは助ェな減速が得られず、米国では死亡事故につなかったこともあって、2005年大規模なリコールの後、 2006年8月のマイナーチェンジで SBC自体廃止されることになりました。 ちなみに、リコール時に、コントロールユニットに一定回数ブレーキを踏むと交換時期を知らせるため警告ランプを点灯させ、 ユニット交換を強制させるシステムが組み込まれましたが、DASなどの専用テスターがあればブレーキ使用回数を 0にしてまうことが可能であることから、一部の無責任な業者により交換指示を無視しリセットしてしまう許し難い行為が横行しているようです。事実、これ専用の安価なリセットツールが今なお売られていることからわかるように、あらたな爆弾が仕掛けられている状況といえます。



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