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東西・味覚の違い


物凄く大雑把に言えば、日本の食文化は静岡県と愛知県あたりで大きく東と西に分かれるような気がします。
濃い口と薄口の違いや、鰻なら背開きで焼く前に蒸すのと、腹開きで蒸さないとか。

私に場合、今まで行ったり来たりしましたが、今年からは東での居住期間のほうが長くなります。
はじめのうちは少し抵抗のあった東の味付けにも慣れて、今ではむしろこちらのほうが旨いと思うようになっています。

ただ、和菓子だけは、母方の祖父が名人と呼ばれた和菓子職人だったこともあり、祖父のつくった和菓子の味がスタンダードなものとして子どもの頃に完全に舌に染み付いていて、どうしても東のものには馴染めません。
特にお饅頭は都内の名だたる老舗のものはだいたい食してみましたが、どれも美味しくないというか、はっきり言うと不味いとしか思えないんです。


それでしばらく和菓子は口にしていなかったのですが、昨日久しぶりに西の和菓子をお土産でもらい美味しく戴くことができました。

ひとつは、上の画像の餡麩三喜羅 (あんぷさんきら)というお饅頭です。
塩漬けされた山帰来(さんきら)と呼ばれるユリ科の植物の葉で包んだ麩饅頭なのですが、東のあんこと違ってさっぱりしていて続けて3つくらいでも食べられるくらいです。




それから、こちらは、納屋橋饅頭という酒饅頭で、皮には一切の砂糖を加えず、酒母と麹にもち米をあわせて小麦粉で練り上げて自然発酵させて作るため独特な少し癖のある味がしますし、一日ですぐに固くなってしまいます。
それでも、中の餡が上品な甘さで、固くなっても皮の表面を焼いて食すと、これがまた美味かったりします。




もっとも、どちらのお饅頭も西の正統派和菓子の中ではどちらかと言うと異端児、癖があるので人によって好き嫌いがあるかもしれません。
やはり一番のお勧めは、オーソドックスな薯用饅頭でしょうか。

東の方が西に行く機会がありましたら、ご当地グルメもいいのですが、ぜひ和菓子を試してみてください。
軽いカルチャーショックがあるかもしれませんよ。



By OZW



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