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定点観測


この10年私が東京でその時の景気を肌で感じてきたところが2つあります。

ひとつは、東京駅八重洲口のタクシー乗り場のタクシーの列。
ここは東京以外に住んでいるときにも月に一度の会議で上京し、ここからタクシーに乗って、運転手さんに「今日はどれくらい待った?」と聞いていたのですが、
「1時間くらいかな」なんて言われると、1,000円いかない距離で利用しているのが申し訳ない気持ちになったりしました。

タクシーの規制緩和をすすめる道路運送法改正法案が2002年2月1日から施行されてたのですが、やはりその後は新規参入のタクシーが激増し年々客待ちタクシーの列が長くなっていったのをおぼえています。
一番酷かったのは2004年で、この年夕方以降は、八重洲口からずっ〜といって線路高架下をくぐって丸の内側まで2列のタクシーがいつも並んでいました。
これが2005年になると、この列がだんだん短くなっていき、2006年には雨の日などはタクシー待ちのお客のほうが列を作るようになりました。
この状況がしばらく続き、今年初めくらいからでしょうか、今度はまたタクシーの列が長くなってきています。

もうひとつは、地下鉄大江戸線の車内広告。
タクシーの列に比例して、まず広告の数が変わっていきます。
いいときはまるで七夕の短冊のように広告がぶら下がりますが、今年になってからはこれが激減。
今は広告スペースが虫食い状態で空いています。
ここまで少ない広告はこの線の開通以来ではないでしょうか。

広告内容も、ファッション系雑誌や良好代理店の広告がほとんどなくなり、今ではサラ金の広告のすぐ横に過払い金を取り戻しますという司法書士事務所の広告があるくらいで、ただでさえ地味な大江戸線がさらに暗〜い雰囲気になっています。

タクシーの列が短くなって、色とりどりの広告でいっぱいの車内の風景をお届けできるのはいつになるんでしょうね?


by OZW



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