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最終モデルが最善か

車はフルモデルチェンジ前の最終モデルが一番完成度が高いと言われています。
ある時期までは間違いなくそうだったといえるでしょう。
それまでのクレームや故障事例などからその対策が施されていったわけですから当然です。
実際パーツにも対策品と呼ばれる初期のものから品番変更され耐久性などがあがっているものも多く存在します。

でも、近ごろはパーツに関しては品番変更されたものがより良いものとは必ずしも言えなくなっています。
単に汎用品のようなものへの統合だったり、コストダウンのための材質見直しだったり。

それでも機械的なものなら、不具合のあった部分は比較的簡単に対策できるでしょうし、新たな機能追加も難しくないのですが、電気的な制御、特にソフトウエアの追加変更は大変です。

車とは関係ないのですが、最近社内のシステムをひとつ作ったのですが、ほとんど出来上がった段階で、最初の設計になかった機能をいくつか追加することになって、もうソースがぐちゃぐちゃになってしまいました。
たかだか数千行のソースでも、最初から作り直した方が楽だったかもと思ったくらいですから、複雑化している車の場合はどうしているのでしょうね。

例えば、Lexus LS600 ハイブリッドなどは、使用されているECUは、100個以上、それらを動かすためのソフトウェアのソースが1000万行以上とちょっと前の大手金融機関の基幹システム並みの複雑さです。
これに何か新たな機能を追加しようとしたら、その追加を初めから想定していればいいのですが、そうでないならとんでもない作業になりそうです。

昨日のブログでも紹介しましたが、最近は機械的な不具合よりソフトのほうがクレーム対象になりやすいようです。
とすると、バグ消しに専念した後期モデルならいいのですが、下手に機能追加したようなモデルには手を出さない方がいいんじゃないかと考えてしまいました。



By OZW



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