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手動アイドリングストップ その2

 
昨日の続きです。

平均的に年間1万Km走行して、そのうち半分の5千Kmが都内市街地走行だとします。
CL55の場合、市街地走行だけならリッター6.5Kmくらいなので、5,000÷6.5≒769リットル。
ハイオクリッター170円とすると、769 X 170 = 130,730円。
これの3割節約出来るとすると、年間 39,219円 ガソリン代を安く出来る計算になります。

一方、手動アイドリングストップによってスターターの使用回数は飛躍的に増加しますが、暖気状態での再スタートなので朝一番の始動に比べれば負荷は随分と少ないはずです。
それでも、プランジャーを押し出してリングギアに噛み合わせるソノレイド部分の動作はどういう状態でも変わりませんので、通常10年以上持つスターターモーターも1年かせいぜい2年でダメになりそうです。

W215 CL55 のスターターモーターは、定価: ¥79,800、SJ販売価格:¥43,890 です。
スターター脱着工賃は、1.9時間なので、1.5万〜2万円程度ですから、部品代と合わせて6万円前後でしょうか。
さらに、バッテリーへの負荷も相当なものになりますので、頻繁な充放電に対応できるAGMバッテリーは必需品になりますが、CL55の場合は最初からAGMが付いているのでバッテリーに関してはこのままでも問題ないとするならば、スターターが2年持てば得、1年しか持たなかったら損という結論になります。

ちなみに、W124 500Eで同じ計算をしてみると、
市街地のみだとせいぜいリッター5Kmでしょうか。
5,000÷5=1,000。 1,000 X 170 = 170,000円。 170,000 X 0.3 = 51,000円。

スターターは定価:¥61,320。スピードジャパン価格:¥35,406 ですが、バッテリーをAGMにすると、定価:¥44,100。スピードジャパン価格:¥25,641。
ということで、2年持てば何とか得、1年しか持たなかったらかなり損です。

いつスターターがダメになるかヒヤヒヤしながら、バッテリー上がりの心配も抱え、そこまでしても下手したら損になることもあると考えたら、単にガソリン代の節約ということではメリットはなさそうです。

ただ、視点を変えて、CO2排出量減少に少しでも寄与したいと思うなら、毎年スターター交換していったとしてもガソリン代の節約分でそれほど大きな出費にはならないと考えることも出来ます。

私個人はどちらかというと後者の考え方に近いとは思うのですが、如何せんスボラな性格なので渋滞や信号で止まる度にいちいちエンジン切ることなんてとても出来そうにありません。

というか、そもそも都内移動はほとんど地下鉄を利用するので、たまに乗るときぐらいは燃費も環境も大目に見てくださいよ、ってのが本音だったりします。


By OZW



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