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スーパーチャージャーとターボチャージャー


ベンツのM113 V8エンジンは、CクラスからE、CLK, CLS, S, CL、さらにゲレンデと幅広く色んな車種に積まれています。
Sクラスあたりならまだスペースに多少余裕があるのですが、Cクラスではさすがにいっぱいいっぱい、Eクラスでもかなり窮屈です。
それもあって、AMGなどは過給機を追加する時にターボではなくスーパーチャージャーを選択したんだと思います。

今更説明するまでもないと思うのですが、低回転からリニアに出力を出せるのはスーパーチャージャーのほうが有利ですが、高回転域では負荷が大きく、構造上エンジン回転の数倍程度までしか回転数が上げられないこともあって最高出力はどうしても頭打ちになってしまいます。
M113では600馬力くらいが限界でしょうか。
一方、ターボチャージャーは毎分10万回転以上になるものもあって、エンジンが高回転になれば、それこそどれだけでも過給を上げられることから、1,000馬力越えもそれほど難しくはありません。
そんなわけで、最高速チャレンジでは間違いなくターボのほうが有利です。




それで、EクラスとかCLSクラスでスーパーチャージャーを取り払ってターボを付けたらどうだろう、という話は以前からよく出ていたのですが、スーパーチャージャーが乗っかっていたスペースにはサージタンクを置くのが精いっぱいで、とてもタービンまでは収められず、話だけで終わっていました。




ところが、チャレンジャーはいるもので、こんなところにタービンを付けて、これを実行してしまったひとがいました。

ただ、エキマニからタービンまでこれだけ距離があって、そこからまたインマニまで過給された空気をパイプで引っ張っていくわけですし、しかもツインターボというよりは、片バンクずつのシングルビッグタービンといったほうがいい構造なので、典型的なドッカンターボになりそうです。

一応キット化されるそうですが、一般の方にはちょっとお勧めできそうもありません。


By OZW



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