えちごやさんのエンジン制作部屋にあったピストンの一部です。
左から、M119 6L用のAMG、BRABUS、えちごや、そして一番右は、M117 HAMMER です。

重量は見た目の通りで、えちごや < AMG < BRABUS < HAMMER となっています。
さすがに HAMMERは時代を感じるというか、今ではディーゼルエンジンでもここまでゴツイものは使っていません。

もっとも、ピストンはとにかく軽ければいいというわけではなく、フルスカート形状のBRABUS や HAMMER のほうがサイドノックやブローバイでは、AMG や えちごや のものよりは有利です。
実際、ピストンクリアランスは、BRABUS が 4/100 なのに対して、AMG は、7/100〜8/100 という設定になっています。

ただ、ピストンリングの太さはレスポンスに直結するので、HAMMER のはいかにも太くて、トルクは出ていそうですが、高回転域ではあまり期待できないことが分かります。

ピストンヘッドの形状もそれぞれ違いがはっきりしています。
AMGはすり鉢状に凹ませてあって圧縮比より高回転時の混合気の燃焼性を重視しています。
下からのトルク重視の BRABUS と HAMMER はピストンヘッドの形状がよく似ています。
えちごやのは、圧縮比重視の真っ平、男のピストンヘッドといったところでしょうか。

By OZW