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根拠なき絶好調


日曜になると都内は一気に交通量が減って、平日なら30分近くかかる自宅から芝の事務所までの移動も10分程度で着いてしまいます。
普段はあまり目に留めない街の景色を眺めながらの運転には、やはり 124 E60 より W126 500SE が向いています。

W124 E60も断熱防音材のおかげてとても静かなのですが、このW126 500SEは同じ静かでも質が違います。
言葉で説明するのは難しいのですが、やはりW126は『高級車』という表現がぴったりです。

さて、この日は最近知り合ったとある会社の社長さん宅にお邪魔してきました。
去年、新車から乗り続けていたW126 560SEL を手放して、レクサスに乗換えたられたのですが、やはり126の乗り味が忘れられなくて買い戻そうか悩んでいらっしゃるということでした。
私の500SEに乗せれば一気に背中を押すことになって、SJのお客様がまたひとり増えるという魂胆もあって、というのは冗談ですが、新車の126を知っている方にいろいろお話伺えればと思って遊びに行ってきた次第です。

車談義に花が咲いて大分長居してしまったのですが、その後助手席に乗って頂いて都内一般道と首都高をゆったり気持ちよく流してきました。

乗り込んでドアを閉めると開口一番
「このドア、このボディーだよね。126の魅力はここに凝縮されているといってもいい」
「エンジン静かでスムースだねぇ。560より力もあるんじゃない」
「サスはレベじゃないんだよね? でも、これもいいねぇ。実に素直だしロングじゃないから気持ちよく頭が入っていくね」

やることは全てやって仕上げた絶好調の500SEですから当然でしょ、と内心思っていたのですが・・・

「でも、ATの変速ショックがちょっと気になるかな。本来はもっと上品につながっていくはずだけど」
「低速でリアのブレーキが鳴きますね。私ならそうなったらローターもパッドも一式全部新品に換えてましたよ」

痛いところを的確に指摘されてしまいました。
気に入った自分のクルマの評価は甘くなりがちなのかもしれません。

そういえば、取引先のいろんな整備工場さんと話しをしていて、はじめてのお客さんが車検などで「滅茶苦茶調子いいんです」といって入庫してくる車の大半はプロの目から見ると「滅茶苦茶調子悪い」車だったりして困るというようなことを何度も聞いたおぼえがあります。



By OZW



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