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文化遺産

 
先日、ライターの半谷さんから BMW M1を手放した経緯を伺いました。
ほとんど乗らないので、ということもあったようですが、それ以上にこの手の希少なクルマは自分のものであっても、常にいい状態で保管維持していかないといけないような、ある種社会的な義務感を負担に感じ、それならもっと手をかけてくれるオーナーに渡したほうがいいのでは、という思いから手放したのだそうです。

大量生産品であったW124、201、126なども気づけば状態のいいものは本当に数少なくなってしまい、いずれは文化遺産の仲間入りをするでしょう。

一方、クルマは機械である以上、動いてこそ価値のあるものです。
ガレージの奥に仕舞い込んであったり、まして野ざらし状態で放置されていては、いずれ朽ちて廃車となってしまいます。

逆に、今そういったクルマを実用出来ているオーナーの方は、貴重で素晴らしいクルマに乗れている幸運を感じて頂ければと思います。




M119のエンジンブロックです。
ピストンの上に付いている白っぽい粉は、ヘッドから入り込んでしまった水が乾いた跡です。
例の悪魔のヒーターホースが破れてオーバーヒートしてしまったエンジンです。
ヘッドガスケットは抜けていなかったので、ヘッドが歪みクラックが入って水漏れしたのかもしれません。
ブロックは大丈夫でしたが、ヘッドは交換となります。
かなりの出費になりそうですが、再生させるということなので、廃車は免れたのですが、こうなる前にヒーターホースは交換しておいて下さい。

各種ユニットのOHも、壊れる前にどうか実施しておいて下さい。

そのクルマ、あなたのものだけではなくなってきています。


By OZW



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