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M119用エアクリーナーボックス Ver.5

 
「最善か無か(Das Beste oder nichts.)」という企業哲学で作られたといわれるW124 500Eですが、営利目的の企業である以上、そこに一切の妥協がなかったなんてことはあり得ません。

実際、500Eのインテーク回りはかなりの手抜きと言わざるを得ません。

例えば、400Eと500E、排気量が1Lも違うのにエアクリーナーボックスはもちろんインテークマニホールドも全く同じものを使っています。
同じ124でも 104エンジンでは、280と320ではインテークマニホールドの形状を変えているのとは対照的です。




M119用エアクリーナーボックス Ver.4の製品版
ポン付け製品でここまでエンジン特性が変わるものは他にはありません。
ある意味一番いい加減に作られている部分を見直すわけですから、一番効果が感じられるのは当然なのかもしれません。

Ver.4ではボックスの内部構造に大きな変更が施され、簡単に言えば空気を中心に集合させるデバイスと集まった空気を受け取る装置が追加になっているのですが、それぞれの大きさや長さを少し変えてやるだけで驚くほどトルク曲線が変わり、出力も違ってきます。

ここまで簡単に特性が変えられるなら、当然5L用と6L用は別に作らないといけません。




ということで、上記の内部パーツの交換が容易に出来るように試作したテスト用 Ver.5
はい、すでにVer.5の制作に取り掛かっています。




ところで、M117のエアクリーナーボックスの出来も褒められたものではありません。
もっとも、M119の出来るのにやらなかったというのとは違って、当時はこれしか出来なかったのでしょう。
W126 500SEも乗ってみると 4,000rpmより上では空気が足りていないような感覚です。
とりあえず、純正フィルターをK&Nの純正交換タイプのものに交換してみました。




117エンジンのW126で 4,000rpmより上、ましてレブまで回す機会は少ないかもしれませんが、やはり気になりだすと何とかしたくなります。
交換後の印象は下は特に変わりませんが、上はエンジン音も変わってそれなりには改善されました。
特に4,000〜5,500rpmくらいまでは、多分ほとんどの方が体感できる程度には回転上昇がスムースになります。
もっとも、119用のエアクリボックスVer.4だと下から上まで全域での激変というのと比べると、117のフィルター交換程度では、プラシーボレベルの違いしかありません。
やはり、こちらもボックス自体をいじる必要がありそうです。



By OZW





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