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程度のいい旧車

 
W124のワゴンとか、W126やW201、BMWのE30で程度のいいものを探しているんだけど、というご相談をよく受けます。
20年以上も前に作られたクルマを今から新たに買おうとするひとがまだまだいらっしゃるんですよね。

いつも言うのが、内外装は距離が少なくて保管状態よければ程度のいいものはあるかもしれませんが、機関系は相対的な良し悪しはあるけれど、もう絶対的な基準で程度のいいクルマなんてまず無いと思ったほうがいい、ということです。
徹底的に手を入れて仕上がったばかりのクルマなら普通売りに出しませんって。




たとえば、この500SE、私が手に入れた2年前には、走行はまだ4万km代で、新車時から全てディーラー整備ということでしたが、乗り出して1ヶ月もしないうちに次々とトラブルが発生しました。
フューエルレベルセンサーの固着とか、アキュームレーターのパンクなど1年以上動かしていなかったことも原因のひとつと考えられ、距離が少なければ程度がいいなんてことは全くないことを実証してくれました(^^;;




そういえば、バルブステムシールも思い切り硬化していて、見事にオイル下がりを起こしてくれました

もともとM117エンジンのオイル下がりは持病みたいなもので、どの個体でも必ず発生するのですが、それでも10万Km近く持つものが多いのに、5万kmも走っていなくてそうなるのは、それまであまり動かしていなかったからでしょう。

もっとも、動かしていればいたで、今度は別の消耗品が消耗していくわけで、この手のクルマはいずれにしても買ってから半年以内に100万円は余裕でかかると最初から考えておいたほうが後悔しなくて済むと思います。



By OZW





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