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無いものは作るしかないでしょ


190Eのエバポレーター交換作業です。
W124などと違って、W201のエバポ交換はエンジンルームからアクセス出来るので、作業自体は楽ちんです。

この写真は、エバポ一式を取り外したところですが、エバポやヒーターバルブ以外に何か足りないものがあるのにお気づきでしょうか?




内外気循環切り替えのフラップです。

フラップが壊れていても、走行そのものには支障はないのですが、浄化装置が壊れているんじゃないかと思うようなトラックの後ろに付いてしまった時などにはフラップ閉じたいですよね。
それに、外気温が高いときには内気循環にしないとなかなか冷えません。
さらに、高速ではフラップを閉じていなと燃費にも大きく影響します。




普通は、バキュームでフラップを動かす写真左側のエレメントがパンクしてフラップが閉じなくなるのですが、この190Eの場合は、フラップそのものが割れて動かなくなっていました。

純正のフラップを取り寄せようとしましたら、なんと生産終了になっているではありませんか!

無いなら作るしかないでしょう、ということで、えちごや皆口氏のお手製のフラップです。




どうせ作るなら、純正以上の性能と耐久性を持たせるのがプロってものです。
部材に貼り付けたスポンジは最近注目の新素材です。
酸・アリカリ等の耐薬品性、耐熱特性、耐低温特性に優れた独立気泡ポリエチレン・フォームだそうです。

写真では分からないですが、蝶番の部分にも凝った加工がされていて純正以上にぴったり閉じます。

これからは、パーツがないから修理できません、なんてことを言っているところは仕事が無くなっていってしまうと思います。



By OZW




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