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渋滞時のアイドル低下の理由

 
以前、W126 500SEで、渋滞にはまるとアイドリングが 400rpm以下にまで下がってくることがあるけれど、400rpmを切ってもアイドリングそのものは非常に安定していて、タコメーターを見ないと気づかない、というブログを書きました

結果的には、バッテリーが弱っていたのが原因だったのですが、そもそも何で電圧降下するとアイドリングが下がるのかしらん?と思って調べてみたら、「なるほどね」というデータを見つけたので紹介します。




電圧の違いによるエアバルブの開き具合を順に並べた写真です。

この開き具合、バルブの隙間の広さ、によって吸入空気量を調整してアイドリング回転数を決定するのがアイドルエアバルブの役目です。

0Vのときでも少し開いていますよね。
これは、エアバルブそのものが壊れたり、断線が生じた場合でも一定のアイドル回転を保つためです。
この状態でアイドル回転は、1,000prm〜1,500rpmです。
アイドリング中にエアバルブの配線を抜いてしまうと、この状態になります。

電圧が上がっていくと、3Vくらいからバルブが左に回りはじめて、4Vのときに全閉してしまいます。
5Vまで上がると更に左に回って、今度は右側に隙間が出来ます。

8Vで全開、それ以上は電圧を上げても変わりません。

エンジンスタートのときは一旦8V以上に上げて、その後少しずつ下げて、アイドリング安定時には5.0V付近の電圧がかかるようになっています。

車種によりますが、5.0V前後でニュートラル時 600rpm〜700rpmになるはずです。
0V と 5V を比べてみると、結構微妙な開度の差で回転数が倍くらい違うことになっているのが分かります。

さて、バッテリーが弱っているところに渋滞にはまると、アイドリング回転では十分な発電が出来ない上にオルタネーターは頑張って発電しようとするのでエンジンに負荷がかかって回転が少し下がります。
もっとも、エアコンのコンプレッサーを回すほどの負荷にはなりませんので、これだけで100rpmも下がることはないはずです。

でも、そこにエンジンルーム内が熱くなってくると、さらに発電効率も下がってバッテリー電圧が一段と低くなってしまいます。
この影響を受けて、アイドルエアバルブには本来5.0Vの電圧が行くはずのところが、4.8Vとか4.6Vになってしまうことがあります。

すると、アイドルエアバルブのバルブが少し戻ってしまい隙間が狭くなることによって、アイドリング回転数が 400rpm以下まで落ちてしまったのだと考えられます。

バッテリー電圧が低くてオルタネーターの負荷が大きいこと以外は、エンジン本体も含めどこかが故障しているわけではないので、仮に400rpmまで落ちてもアイドリングそのものは安定しているという理屈です。

もっとも、その先が通行止めになっているような大渋滞だったら、回転下がって発電量もさらに減り、エアバルブのところで4.0V近くまで電圧降下が進めば、バルブは全閉となるのでエンジンストールしてしまうことになると思います。

バッテリーは常に満充電にしておくのがいいですね。


By OZW




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