INDEX | |
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その1 | MBに乗ってると道を譲ってくれるというのは本当か? |
その2 | 実は小回りが効いたりする |
その3 | MBは乗り心地がいい |
その4 | カギの使い方 |
その5 | カギの閉じこみ、紛失には気を付けましょう |
その6 | 室内からはなるべくロックしない |
その7 | 集中ロックがノロい |
その8 | 給油口のロック |
その9 | ウインドウのワンタッチボタン |
その10 | ヘッドライト操作ダイヤルの注意点 |
その11 | MBはハンドルまわりのレバーが少ない |
その12 | ホイールが汚れる |
その13 | ホイールの取り外しにはボルトを使う |
その14 | ブレーキが鳴く |
その15 | ベンツは出足が鈍い?! |
その16 | ATの操作には気をつける |
その17 | エアコンの操作方法 |
その18 | ヘッドレストの外し方 |
その19 | 各種表示・警告灯 |
その20 | スノー・チェーン・スイッチ |
その21 | 車載工具 |
その22 | ヒューズも用意しておきましょう |
その23 | 維持費 |
その24 | 並行輸入車の修理 |
その1:MBに乗ってると道を譲ってくれるというのは本当か? |
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その2:実は小回りが効いたりする |
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MBの特にSクラスは「狭い日本の道じゃ走りづらいだろうなぁ〜」って思われる方もいるかもしれませんが、実はMBは小回りが効きます。これは操舵角の大きさのみならず、フロントタイヤのキャスター角が大きいことも理由の一つですが、たとえSクラスでも下手な日本車よりよく曲がります。ですから取り回しに関しては全然不安はないですね。逆にSLKは見た目のわりには小回りが効かないのも事実だったりしますが(笑) |
その3:MBは乗り心地がいい |
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その4:カギの使い方 |
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![]() MBには機械式のカギとオプション設定の電子(リモコン)キーがありますが、機械式のカギは通常一台につき4本用意されています。まずメインキーとそのスペア。そしてバレットキー(または補助キー)と呼ばれる鍵の真ん中に溝のないもの。もう一つはフラットキーといい、財布などに挟んでおけるようにゴムの握りを省略した平らなカギです。 メインキーはもちろん全てのカギ穴に有効ですが、バレットキーは運転席ドアの開錠とエンジン始動しかできません。つまりレストランやホテルで車を預けて駐車場に止めておいてもらう(バレットパーキング)時に使うためのカギで、貴重品をグローブボックスやトランクに入れておいても開けられないようにしてあるわけです。この辺りもMBが高級車たる所以ですね。(注・現行車両はリモコンキーが標準設定になっています。) |
その5:カギの閉じこみ、紛失には気を付けましょう |
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MBは高級車ですからセキュリティも万全の対策がなされています。特に現在オプションで用意されるようになった電子キーは鍵を無くすと大変です。開鍵するためにはスペアキーを使うかディーラーに頼むしかありません。純正の機械式の鍵にしても内部に磁石が仕込まれているのでカギ屋さんに行ってもスペアなんて作れませんし、ドアの透き間に金具を差し込んで開錠するのもほとんど不可能に近いです。MBは車内からロックさせないようになっているので閉じこみはあまりないかもしれませんが、紛失にはくれぐれも気をつけましょう。(注・現行車両はリモコンキーが標準設定になっています。) |
その6:室内からはなるべくロックしない |
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MBの室内にあるロックレバーはとっても固いです。「壊れてるんじゃないの?」って思うくらい固いです(笑)。これにはちゃんと理由があって、走行中にドアがロックしてあると事故などの緊急時に車の外からドアを開けて乗員を救助できなくなってしまいますし、逃げ遅れる危険性もあるので走行中はなるべくロックしないようにという考えなんですね。それでもどうしてもロックしたい時はあるわけで、間をとって固くしてあるということでしょう。ポルシェなんかは運転席だけ室内からロックできないようになってたりします。いずれにせよ、走り出すと勝手にロックされる国産車とはえらい違いです(笑) |
その7:集中ロックがノロい |
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MBの集中ロックはノロいです。「壊れてるんじゃないの?」って思うくらいノロいです(爆)。国産車などは「シャキン!」と閉まりますが、MBは「ウイーン」と唸りながら閉まります。これは他の車のようにソレノイドを使わずに、バキュームポンプを使って作動させているためです。'50年代〜'80年代前半までのモデルでは、電気式のバキュームポンプを使わずに、エンジンルームのインテークマニホールドの吸気をタンクに貯めて利用していました。 MBはこのバキュームを他にも色々と使っていて、ヘッドライトの照射角調整やACの循環切替えにもバキュームを使っている場合があります。機械にこだわるMBらしい部分とも言えますね。 |
その8:給油口のロック |
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古い年式の車は例外として、ほとんどのMBは給油口のフタが集中ロックと連動してバキュームで作動するシリンダーによりロック&解除されるようになっています。中のキャップはフリーです。 |
その9:ウインドウのワンタッチボタン |
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MBには長い間パワーウインドウのワンタッチスイッチがありませんでした。90年代になって装備されるようになりましたが、当初は開ける時だけがワンタッチで、閉める時にはスイッチを押し続けなくてはならないものでした。実はこれも安全対策の一つで、手やネクタイなどを挟みこんでしまわないようにという配慮からです。しかし最近のモデルでは、ウインドウが上がる際に異物を挟み込むと、自動的に作動を制御するシステムが採用された為、上下ともにワンタッチで動作するようになっています。 |
その10:ヘッドライト操作ダイヤルの注意点 |
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その11:MBはハンドルまわりのレバーが少ない |
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多くの車はウインカー、ヘッドライト、ワイパーなどの操作をハンドル脇の2本のレバーで操作しますが、MBはクルーズコントロール用の小さなレバーを除けば代々1本レバーです。これはヘッドライトをダイヤルで操作することと、コラムシフト車の使い勝手を考えた上で決められたようです。しかし新しく登場したMクラスでは他の車と同じような2本レバーが採用されたので、これからは2本になっていくのかもしれませんね。 |
その12:ホイールが汚れる |
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MBのフロントホイールははっきり言って汚れます。これはブレーキパッドのダストのせいです。ヨーロッパでは「ブレーキが効けば汚れなんかどうでもいい」というのが一般的な意見で、MBの場合はパッドもローターも減りは早いけどよく効くものが採用されています。実は日本車も欧州仕様はやわらかい(汚れる)ブレーキパッドが標準装備になっているそうです。 巷にはホイールの汚れない(硬い)メタルパッドというのも出回っていますが、パッドだけ硬くなるとローターの痛みが激しくなるようであまりおすすめできません。また硬いパッドはそれだけ効きも弱くなります。そのほかにはカーボンパッドという物もあり、これはパッドが暖まればよく効きますしダストも少ないのですが、冷えている時は全然効きません。どちらかというとサーキット専用ですね。 というわけで街乗りならノーマルパッドが一番性能はいいと思いますので、まめにホイールを洗ってやりましょう。 |
その13:ホイールの取り外しにはボルトを使う |
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その14:ブレーキが鳴く |
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ブレーキ鳴き、これもよく起こります。ヨーロッパの人はブレーキ鳴きも気にしないのだろう、というもっぱらの噂です(笑)。もっとも高速走行主体だとブレーキパッドがうまく面取りされてあまり鳴かないからだろう、という噂もありますが・・・。まぁこれは気にしないのが一番なんですが(笑)どうしても気になるようだったらホイールをはずし、パッドの角をサンドペーパーで軽く丸めてやると防止できます。 |
その15:ベンツは出足が鈍い?! |
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94年以降、ほとんどのATモデルがDレンジでも1速発進設定になりましたが、それ以前は2速発進設定のモデルがほとんどでした(124、126、201、107ほか)。ですからその頃のATモデルは出足がちょっと鈍いのも事実です。でもこれは単純にギア比の問題なので慣れてしまえばどうってことありません。タクシーがなめらかに走行するためにマニュアルでも2速発進を多用するのと同じで、同乗者に優しいATとも言えるでしょう。2速発進という発想は急発進による事故を防ぐためのMB流アクティブセーフティの一つでしたが、各自動車メーカーがどんどん出足の鋭い車を発売する中でさすがのMBも流行に流されたのか、1速発進になりました。とはいえ、最近の国産車の過剰とも言える出足の鋭さに比べれば、まだまだ優しい走り出しです。ちなみに2速発進のモデルでも、停車時に一度2速までシフトダウンしてからDレンジに入れ直すことで1速発進が出来ます。坂道発進などのために憶えておくと便利です。 |
その16:ATの操作には気をつける |
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92年以降採用され始めた電子制御ATについてはまだ評判を聞きませんが、それ以前の油圧制御ATについては残念ながら決して丈夫な方ではないと言えます。しかしATのトラブルは日本の交通事情がその原因の大半を占めており、走り方をちょっと気をつければ防止する事ができます。具体的にはN→DやD→Rといった負担のかかるシフトチェンジをなるべく少なくし、シフトする時はゆっくりと丁寧に行う事です。信号待ちのたびにニュートラルにしたり、車がまだ惰性で前進(後退)しているうちにR(D)にシフトしたりするのはATに大きな負担がかかり寿命を縮めます。これらの事にちょっと気を使うだけでATは長持ちするようになりますし、ATFの交換といった国産車では軽視されがちなメンテナンスもちゃんと行うようにしましょう。 |
その17:エアコンの操作方法 |
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MBのAC(エアコン)にはフルオートAC(クライメート・コントロール)とセミオートACの2種類がありますが、どちらも操作方法のわかりづらさでは定評があります(笑)とはいうものの、慣れてしまえばどうって事もないので、取り扱い説明書がない場合にはディーラーなどで同車種のマニュアルを注文して読んでみましょう。またはここの掲示板で呼びかければ誰かコピーさせてくれるかもしれません。一応代表的な2種類のACシステムの操作方法をご紹介しておきますが、操作パネルが異なる車種も多々ありますのでご了承下さいm(_)m(注・ここで紹介しているのは'80年代前半〜'95年頃までのACです。) |
その18:ヘッドレストの外し方 |
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![]() (注・W210等の'90年代以降に発表されたモデルでは、バックレスト裏側のパネルを一度外さないと、ヘッドレストは取り外せません。) |
その19:各種表示・警告灯 |
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メーター周囲に配置される各種表示・警告灯に関する説明の一覧は下をクリックして下さい。これらの表示・警告灯は車両に装備される機能によって配置されているものが違います。各機能の説明は「機能・装備編」をご覧下さい。またこれらの多くはイグニッションスイッチを回すと一度点灯するようになっています。この時に点灯しないものは球切れしている可能性があります。逆にセンサーの故障で各機能に異常がないのに警告灯が点灯する場合もありますので、100%警告灯を信用しないで必ず点検するようにしましょう。
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その20:スノー・チェーン・スイッチ |
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その21:車載工具 |
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その22:ヒューズも用意しておきましょう |
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その23:維持費 |
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MBは維持費がかかる、というのが一般的な考えのようです。確かに国産車に比べれば消耗部品の交換点数も多いですし、部品代も工賃も国産メーカーの2倍、3倍は当たり前です。しかしそれはまともにディーラーで定期点検&修理を依頼した場合のお話。部品は中古部品や個人輸入を利用して調達し、腕が良くて工賃の安い工場に作業を依頼するか自分で作業すればいくらでも節約できます。このHPはそれらの情報交換のために存在しているといっても過言ではないのです(^^)。修理やメンテナンスに関する情報はトラブルバスターズにありますが、わからない事があれば掲示板で積極的に呼びかけてみましょう。きっとレスがあるはずですよ。部品の輸入に関しては個人輸入のスペシャリストであるG.C.C.のHPやCo-BuyのHPも参考にしてみて下さい。 |
その24:並行輸入車の修理 |
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よく「ディーラーでは並行輸入車の修理は行わない」と言われます。しかし一概にそうとも言えません。ディーラーの工場も「自動車整備工場」として登録された一工場でしかありませんから、その他多くの自動車工場と同じように、原則的にはどんな車の修理も行わなくてはなりません。もしこれを拒否して特定車種の修理しか行わないようだと、公正取引法に違反してしまうのです。ディーラーの工場も「ウチではディーラー車しか治しませんよ、並行車はお断りです」とはっきり言わないのはそのためです。法律上はトヨタ車だろうと日産車だろうと、ヤナセもシュテルンも修理する義務がありますが、実際に修理を依頼する人がいないだけです。 ですから修理を引き受けるかどうかは、結局現場の判断による所が多いです。遠回しに断られる場合も多いのですが、担当によっては快く引き受けてくれる場合もあります。これはそれぞれのディーラーで考え方も違いますし、ケースバイケースですね。担当が嫌な顔をしているのに、本来修理を引き受ける義務があるからといって、無理矢理車を預けてもちゃんとした修理をしてくれるとは限りません。その場合はおとなしく引き下がった方が無難でしょう。またもし貴方が2台MBを持っていて、1台がD車、もう1台が並行車だとしたら話は簡単です。D車の修理を担当してもらったサービスの人に「もう1台修理したいんだけど」と言えばまず断られることはありません。 MBを治せる工場はなにもディーラー系だけではありません。中には、ヤナセ出身の名メカニックが経営するような工場もありますし、外車に強い工場というのは探せばたくさんあります。これらの工場はディーラーに比べて工賃も安い傾向にありますし、部品の持ち込みも全く問題ないので、D車に乗っている場合でも腕のいい民間工場を探してみる価値はあります。 |