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テストドライバーの死

フランクフルト滞在中の友人からの情報です。

13日未明、ポルシェの専属テストドライバーが公道走行テスト中に
クラッシュ。
死亡したそうです。
フランクフルトとハイデルベルグを結ぶアウトバーンを走行中にコン
トロールを失って中央分離帯のガードレールに激突したようです。
開発中の車の公道走行テスト中の事故ということで、ドイツ国内では
交通事故としては異例なほど大きくニュースで取り上げられている
という話でした。

ここは私も走ったことがありますが、ずっとストレートが続く速度
無制限区間です。
路上に何か落ちていたとか動物とかが飛び出してきたりしてパニック
操作でもしない限りスピンしてしまうようなところではありません。
プロのテストドライバーがそういう事態に陥ることは考えにくいですし、
ランデブー走行していたもう一人のテストドライバーの証言によると
「相当なハイスピード」で走行中、急にコントロールを失ったようだ
ということですから、何かメカニカルなトラブルが原因なのかもしれ
ません。

クラッシュしてしまった車は次期モデルの911(998)カブリオレ。
ポルシェ自身も認めているようにクーペに比べるとカブリオレは衝撃
に対して強度が劣ります。
クーペなら助かっていたということは言えませんが、今回のように
首がちぎれて路上に転がるようなことはなかったでしょう。

私は基本的にカブリオレはゆっくり走るべき車だと思っています。
300Kmも出るような車でカブリオレを造るなら、それ相応の強度を
確保すべきですが、ポルシェは一般乗用車のカブリオレレベルの補強
しか施していません。

ポルシェは今回の事故原因を徹底的に究明すべきことは言うまでも
ありませんが、事故が起こった2:45amという時間帯からしてテスト
ドライバー達の勤務体制に問題がなかったのか、ということも調査
検討すべきです。
さらに言えば、ポルシェという高性能スポーツカーのカブリオレと
いう存在そのものについても、もう一度一から考えるべきではない
でしょうか。

ドライバーのご冥福をお祈りします。

by OZW


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