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品番変更→対策品???その2


W140の6リッター。
メルセデス初のV12エンジンと言う事でものすごい注目をされていた車でした。
そのエンジンのインテークマニホールドのガスケット。
イラストの29番、アルミの板にゴムを肉盛したようなゴッツイ板のような棒状の部品です。
一番最初のプライスが確か¥9.800円程度。
これだけ重くて手の込んだパーツが1万円しないなんて何て良心的なのと思ったのも束の間、3ヵ月後には品番変更無しで価格だけ¥38.000円台に突入!

でもまあ、これくらいが妥当な金額かも、と思っていましたが、材質や構造自体に問題があったらしく、この頃になると次々とこの部品の注文が入ってくるようになりました。
ところが、それから半年もすると今度は品番変更だけされて中身は変わらず定価9万円の後半に!!しかもVエンジンだから当然x2です。
当時は今の車両のように数十万もする部品ってごく一部だったのでそりゃぁ強烈でしたよ。

メルセデスは、この部品、飛ぶように売れるから儲けてやろうと思ったのか??
それとも、対策品がまだ出来上がらないので、買うなという意味でその値段にしたのか??
真剣にどっちなんだろうって思いました。

でもその部品、この値段になってから1ヶ月程度で供給停止に・・・
初めてでした。品番は存在してプライスもあるのにオーダーを受け付けてもらえない部品なんて。
その時点でまだメーカーは対策品が出来ていなかったのです。
(これと同じ事をW220でもやりましたよね。イグニッションコイルで(-_-; )

出たばかりのV12エンジンに乗っていらっしゃるお客様達ですから?そりゃぁ凄い剣幕で
「いつになったら俺の車の部品は来るんじゃぁぁぁ!!!」
会社に来るのが嫌で嫌で仕方ありませんでしたよ(^^ゞ

それでも、随分と待たされましたけど、品番変更してちゃんとした対策品を作ってきました。
ゴムの肉盛はなくなりアルミの削り出しになり、それまで一体型だった32番と44番のガスケットが別々に供給になった後は、この部品の注文が入ることはほとんどなくなりました。
段々とそのモデルを熟成させていったんですよね。
つまり、この頃のメルセデスでは、基本的に「品番変更すなわち対策品」と言えた訳です。

で、今は?

ここからが本題。

でもまた今度です。
文字数が完全にオーバーなので(^^ゞ

by k


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