ジェネリック
花粉症の人にとっては辛い季節が続いていますね。 私も10年ほど前に突然発症し、特に鼻詰まりが酷く寝られない夜を過ごしてきました。 私の場合、眠気などの中枢神経抑制作用や、口渇や胸やけなどの抗コリン作用などの副作用の少ないといわれる第二世代抗ヒスタミン薬でもその副作用が出てしまい、専ら対処法としては、家の中は空気清浄機を2台回して、なるべく外に出ない、洗濯物も外に干さない、外出時はマスクにメガネに帽子で、というものでした。 それが去年ようやく自分に合う薬に出会い、今年はまだ一度も鼻をかんでいません。 小野薬品工業の「オノンカプセル112.5mg」(写真左側) です。 プランルカスト水和物を主成分とし、気道炎症・収縮・過敏等をひきおこすロイコトリエンの受容体に選択的に拮抗する初の薬剤でとして開発されたもので、元々の薬効としては、気管支端息の症状(発作や痰の切れ等)を改善する薬剤として承認を受けています。 それが、アレルギー性鼻炎にも効果があるということで、最近になってこれも追加承認されました。 一方写真右側のは、日医工の「プランルカストカプセル112.5mg」 いわゆるオノンカプセルのジェネリック薬品です。 値段はオノンに比べて3割ほど安かったですが、少なくとも私には(先入観のせいかも知れませんが)、微妙にオノンカプセルの効きのほうがいいような気がします。 実は、先行薬とジェネリック薬の関係は、自動車パーツの純正品とOEMの違いのように考えているひとが多いと思いますが、どちらかというと純正品と社外品の関係に近いようです。 オノンカプセルとプランルカストカプセルにしても、主成分はどちらもプランルカスト水和物なのですが、添加剤などを詳細に調べてみると微妙に違っていたりします。 そのためなのかジェネリック薬であるプランルカストカプセルのほうは効能又は効果としてアレルギー性鼻炎の記載はありません。 近年、ジェネリック医薬品協議会の答申書で日本でジェネリック薬が普及しないもっとも大きな理由は「先行薬に比べジェネリック薬の品質が劣っているという根拠のない漫然としたイメージである」と言っていますが、これこそが大きな勘違いですね。 品質じゃなくて成分の問題でしょ。 ジェネリック薬も変なプライド捨てて100%同じもの作っちゃえばいいのに。 そうすれば本当の意味でのOEMみたいに一気に普及すると思うんですがどうなんでしょう。 by OZW |