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W126 SEC AMG 6.0L ハンマーバージョン


お客様より大変希少なお車のエンジンの写真を頂き、掲載許可を頂きましたのでご紹介致します。

W126 SEC AMG 6.0L ハンマーバージョン
ディーラー車です。

こちらは後期型のお車で、エンジンはW126時代のV8 M117型の腰下ブロックをベースに6.0L化
シリンダーヘッドはM119型の物を使用といったAMGがまだハンドメイド色が濃い頃の強い個性を感じる仕様になっています。




M119ヘッドにM117エアクリーナーケースはすごい違和感がありますね。
W124 E500/500Eよりエンジンルーム内のぎっしり感があります。

前期型のハンマーエンジンはM117ブロックベース6.0Lで、ヘッドはコスワース製のツインカム4バルブですが、お客様いわく
「後期型のこのエンジンは前期型に比べるとずいぶんマイルドな特性になっている」
とのことです。
コスワースヘッドのエンジンはかなりとんがった物とのこと。
しかしこれだけの希少車を乗り比べが出来る環境ってのもすごい話です。

この時代のAMGはまさにカスタムメーカーで、エンジンは多種多様の仕様があるようです。
最近になって知りびっくりしましたが、腰下がM119で腰上M117、つまりSOHCの6.0Lなんて仕様もあるとの事です。

どのモデルも所有する喜びは大きいことでしょうね。




しかし希少車ゆえの悩みどころで、エンジンなどの専用パーツの供給は難しくなっています。

現在のAMGパーツの品番は「HWA」で始まりますが、この頃は「C」で始まる専用の8桁の品番になります。
HWA品番はパーツリストに記載が有りまして完全なるメルセデス純正パーツ扱いです。

C品番のパーツ自体が国内に在庫が無いのはもちろんですが、それ以前にパーツ番号を調べようにも通常のパーツリストにはこの専用番号の記載がありません。

メルセデスベンツジャパンでもデーターをよく把握していないようです。
かつて存在したAMGジャパンがダイムラークライスラージャパンに吸収合併され、その後メルセデスベンツジャパンなっていく過程でそういったAMGパーツリストや整備データーをどうも紛失or破棄されたようです。

当時ヤナセでデリバリーされたAMG車両は数少ないですが、確かにこのように現存していますし、部品が手に入らないから修理しないとは決して言えないお車です。
品番すら不明といったディーラーさんの対応には少し疑問を感じますね。

現在まさにこういったパーツの手配で難航している最中でして、ドイツ本国でも生産終了となっていないことを祈るばかりです。

By 藤堂


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