インチキ臭い広告
先日広告代理店に勤める友人からいろいろグチを聞かされました。 どの企業も宣伝広告費を削ってしまってTVコマーシャルの仕事も少なくなってしまったとか、雑誌が売れないからその広告も取り辛いとか。 中でも意外に苦戦しているのがi-mode・EZweb・Softbank Mobileといった携帯コンテンツに表示される広告なんだそうです。 営業でそれなりの企業を回って、携帯コンテンツに載せる広告の話をすると、それなりの企業からはみんな断られるそうです。 で、仕方なく出会い系とかエロ系とか、無料ですよと誘っておいてその実思いっきり有料だったりするゲーム系などの、まあはっきり言ってしまえば胡散臭そうな企業の広告ばかりを集める結果になって、まともなところは余計に見向きもしなくなるという悪循環なんだそうです。 それでも怪しげな企業のインチキ臭そうな広告なら見るほうも構えて受け取るのでまだいいのですが、名の通った大企業がこれをやるとなると話は違ってきます。 Vauxhallが、新車の永久保証キャンペーンというのを大々的にやりはじめたのですが、どうもその内容がインチキ臭いんです。 ボクスホールというのは、ご存知の方も多いと思いますが、オペルのイギリスでのブランド名です。 いくら破綻したとはいえ今日のニュースでは株式再上場を米証券取引委員会(SEC)に申請したというGMグループの自動車メーカーであるオペルですよ。 そこが新車永久保証という広告を出せば、そりゃ凄いや買ってみるかという気になるひとも多いでしょう。 ところが、詳細をよくよく調べてみると・・・ まず保証期間は永久だけれど、走行距離は16万Kmまでとあります。 これはまあどこかで線引きしないと無理だよね、ということで分からなくもないのですが、"LIFETIME WARRANTY"の下に"但し10万マイルまでね"と書いておくべきでしょう。 それはまだいいとして、問題なのは、エンジン・ミッション本体とステアリングボックス、電装系は保証の対象だけれど、オルタネーターやテンショナーの類とか足回りなんかはカバーしないみたいなんです。 更に極めつきは、交換したパーツ代は頂戴しますなんて条件まで付いてるじゃありませんか。 ここまできたら一昔前にインチキ臭い外車中古車屋がよく宣伝していた「程度極上○年保証付」というのと変わらない内容です。 早くも訴訟騒ぎになりかけているようですが、いくら売れないとはいえオペルも落ちたもんですね。 By OZW |