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精進料理


今日は叔母が仕事で都内に来ていてお昼をご馳走してくれるというので御呼ばれに行ってきました。
ただ、あまりお肉が得意でない彼女の今回のリクエストは精進料理です。
お店は私に任せるとのこと。

実は私は精進料理というものが大嫌いです。
肉や魚がなくて物足りないからということではなくて、仏教界の甘えた根性が大嫌いなんです。

もともとインドの初期仏教では、僧侶が殺された現場を見なかった動物の肉や僧侶本人のために殺されたと聞かなかった動物の肉は食べてもよく、現在でも、タイ、ミャンマー、カンボジア、ラオスといった小乗仏教圏ではこれが認められています。
でも、自分としてはむしろ逆で、修行の身でそれらを食すからには、むしろ自分で直接絞めて、命を頂くという意味を噛みしめながら食せと思うわけです。

一方日本などの完全肉食禁止の国では、肉食は(性欲)煩悩を生むから食べるなというのも理由の一つになっていますが、食い物を制限して煩悩を抑え込むより、修行だったら正面から戦えよ、と言いたいわけです。
それから、湯葉を揚げたり、豆腐を焼いたりして肉や魚ぽく調理したあれは何なのでしょう?。
そこまでして肉が食いたいなら食えばいいじゃん!!
本当に潔くない奴らだと思うわけです。

でも、仏教とは関係なく、例えば海の無い岐阜高山では生ぐさいものを使わず、山菜等を使った精進料理が作られてきました。
こちらは食材がもともと無いので、なかなか口にできないものをなんとか調理で工夫して作りたいという先人の知恵が感じられて、私にも受け入れられます。
その系統の精進料理を東京の麻布十番で味わうことができるということで今回は「いと正」というお店を選んでみました。

ここは正解でした。
伝統にのっとって丁寧に調理された料理の数々は目で楽しむだけでなくお腹も適度に満たしてくれました。






By OZW


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