260E A/Tオーバーホール奮闘記-5
マフラー、プロペラシャフトが取れたので、あとはハーネス類や、オイルライン、A/T本体のスクリューとなりました。 まず、トルクコンバーターとフライホイールを止めているスクリューを外します。エンジンオイルパン側に、メクラ蓋がありますのでそれを外せば、フライホールのフロント側が現れます。 ヘッドオーバーホール時に使用したフライホイールをロックできるSSTがありますので今回はこれを使いました。(画像②) SSTがなくても外せますが、締めるときにはあれば便利です。 トルクコンバーターとフライホイールを止めているスクリューは、6本です。3箇所に2本ずつあります。 クランクプーリーのセンターボルトにラチェット(建築用の22mmだったと思う)を使用して、フライホールを回転させて、ここは難なくクリアー! クランクプーリーのセンターボルト部で固定できればSSTは必要ないですね。 さあさあ次行きましょう! ケーブル類を外します。 まずはメーターケーブル。抜け防止スクリューを外せば簡単に取れます。(画像③④)スクリューは抜ききらないとケーブルは抜けません。メイン配線のコネクター、リア側の一本線コネクター、シフトリンケージ、を外します。 A/T本体前側左右に、ATFラインがスクリューで止まっていますので、それも外します。 ここまではとても順調です! A/Tマウントのブラケットスクリュー4本を緩めておきます。 あとジャッキも用意しておいきましょう。ジャッキは高さが足りなかったのでダンボールで高さを調整。 (本当は角材でやるつもりでしたが家に忘れたので急遽ダンボールで制作!) 万一のために、A/Tオイルパンの下にジャッキを当てておきましょう。 さあ、A/T本体とエンジンを止めているスクリューを外せば、A/Tは降りるはずです。 超ロングソケット17mm は入手済み!(もらえました!!) EPCで確認するとスクリューは8本! さあがんばるぞ〜! 下側の4本は、楽勝で外せました。 スターターの上部にちょっと苦戦。しかし何とか8本取ること成功! やったー! んっ!? おかしい! イメージとしては、スクリューが取れれば、簡単にエンジンから離れるはずなのに、離れる気配なし。 スクリューは間違いなく8本取ったのに〜。なんで・・・。 ここはえちごやさんに聞いてみよう! 「もしもし、忙しいところすいません。A/Tを止めているスクリューって8本ですよね?」 皆口氏「ちょっと待ってよ。ちょうど今E280用のA/T本体があるから。え〜と・・・10本だな。」 「あれ、10本なんですか?」 皆口氏「一番上部のスクリュー取ってないだろう! 目視は難しいところだからな〜。じゃ、がんばれよ〜!」 「ありがとうございます〜」 10本!? 何でだろEPCでは8本だったのに。 取ったスクリューをよく確認してみると・・・。長いのが2本、短いのが6本!? あれ、もしかして・・・。 そうです。スターターを止めるスクリューが2本、A/Tとエンジンを止めるスクリューが8本だったのです。 事務所に戻ってもう一度、EPCで確認すると、スターターのところにスクリューがあったので、計10本。 皆口氏の言ったとおり、最上部の2本を取っていませんでした。 この最後の2本が強敵でした! ジャッキを当てながらA/Tマウントブラケットを外し、A/T後方を下げることで、A/T上部に空間が出来るので、そこに頭や腕を突っ込みながら、格闘すること1時間以上・・・。 ようやく2本のスクリューを外すことに成功! やっと、A/T本体がおりてきました。 長ロングソケットが無いと無理な作業でした。(当初は、エクステンションを数本繋いでやるつもりでしたが・・・) 顔も頭も真っ黒です。 あ〜、体中が痛い! でも、よ〜く考えてみれば、A/Tオーバーホールは、ようやくスタート地点到達にたどり着いたところということなんですよね。 By もっくん |