自律走行車の時代
アメリカで15歳から24歳の死因トップは自動車事故だそうです。(ちなみに日本では自殺) それだけでなく、燃料を大量に消費し、大気を汚染。さらに、所有している時間の内、97%は駐車中で使われず、いざ走ると渋滞を引き起こすにも関わらず、92%のハイウェイは効率的に利用されていません。 このように自動車には解決すべき社会的な問題が山積しています。 電卓から始まったコンピュータがこの70年間で大きな進化を遂げたのに対し、EVが実用化され始めた程度で自動車にはそのような抜本的な変革が起こっていません。 が、ここにきて自動車の目指すべき進化の方向性の1つとして、無人で自律的に走行する車が注目され、あのGoogleまでもその実用化に乗り出しました。 実は米国スタンフォード大の研究チームでは2004年の段階で既に周囲にレーザーを照射し、割り出した周辺の地形情報を、カメラから入力した映像に重ね合わせ、そこから道と道以外の部分を区別し、動的に学習していくアルゴリズムを編み出した結果、200m先までの路面状況を把握できるようになっていました。 現在では、他の車や、車線、人間の認識などに始まり、レーザーを使った周辺の3次元モデリングの構築、周囲の車を検知しながら、車線変更しての追い越し、交差点の横断/右左折から、急ブレーキと急ハンドル操作で、1台分の空間にスピンターンして駐車するという離れ業までできるようになっています。 実はこのチームの責任者は Sebastian Thrun氏。 Googleでストリートビューを共同発明した人物です。 今回のGoogleの実走行実験では、ストリートビュー技術を発展させ、さらに詳細な道路情報を収集して分析したものを自立走行車に組み込んで行っています。 すでに市街地や郊外を一般道とハイウエイを使い22万Km以上を自立走行しています。 これはもしかするとハイブリッドとか電気自動車の実用化なんてのとは全然レベルの違う自動車の大革命につながるかもしれません。 By OZW |