260E A/Tオーバーホール奮闘記-8
今回の、バックしなくなった直接の原因は、リバースピストンのスプリングリテーナーの破損によるものと確定! めずらしい故障ではなく、A/Tのバックしないトラブルでは、よくある方の部類にはいるようです。 イラストの80番の物が、破損したスプリングリテーナーです。 磨耗により強度不足となり割れてしまったようです。 85番のスナップリングでスプリングリテーナーを固定してます。 スプリング、スプリングリテーナー、スナップリング、これは、新品を手配するしかありません。 こんな状態でも、前進に関しては動いていたので大したものだな〜などと関心しつつも、下調べで、こんな状況だったら嫌だなーと思っていたのと、全く同じ状況だったので、ちょっとへこみました。 でも落ち込んでいる暇はなく、さあどんどん分解していこうということで、サクサク作業を進めます。 ブレーキバンドのピストン部の蓋は、専用SSTを使うことで、簡単にスナップリングを取ることができました。 オイルラインの接続部に固定して、ハンドルを回すと、蓋が均等に押されるので、無理なくスナップリングが抜けるという優れものです。 ガバナーは、シャフトの根本部分にあるロックをつまみながら引き抜きます。 リア側のカバー内にある、ロック機構の、スプリングや、スピードメーターのヘリカルギア(樹脂製)等をどんどん外していきます。 最後にプラネタリーギヤを、リア側のスナップリングを数本外して、フロント側からゆっくり引っ張れば、そっくり抜けてきました。 おお〜取り合えず大まかな分解終了。 2時間以上かかりましたが、皆口氏なら20分程度で出来てしまうそうです。凄過ぎ! スクリュー等は、各部分ごとに小分けして、小箱に入れて置きました。 ここまでは皆口氏が的確にアドバイスをして頂いたおかげで、すんなり分解作業は進みました。 SSTが無いと、手間取ることはあると思いますが、機械いじりの好きな人であれば分解に関しては、時間さえかければ、ある程度ばらせると思いました。 作業に没頭していたのと、手が油まみれだったということもあり、肝心の写真が撮れませんでした。すいません!。 By もっくん |