衝突防止装置
喜寿を迎えた父が車を買い替えたいとのこと。 有難いことにまだそんなにはボケてはいませんが、それでも5年前に今の車を購入した時に比べれば、やはり視野も狭くなっているようですし、身体的な反応速度も随分遅くなっているはずです。 子供としては免許を自主返納してもらいと思うのですが、本人にそれを言ってもなかなか聞き入れてくれません。 そんなわけで、買い換えるなら衝突防止装置の付いた車種にするように勧めておきました。 でも、Eye Sightにしてもまだまだ未成熟な部分は多いようです。 たとえば、前方に障害物があってノーブレーキで突っ込んでしまう場合、ぶつかる前に止まれるのは、乾いた路面で30Km/h以下の場合に限られます。 4名乗車で30Kgの荷物を積んだ状態を想定しているので、1人乗車なら40km/h近くまでは大丈夫かもしれませんが、それ以上のスピードだと間に合いません。 それに、路面状況まではフィードバックさせていないので、道路が濡れていたり雪でも積もっていれば、30Km/h以下でもぶつかってしまうこともあるでしょう。 それでも完全ノーブレーキで衝突してしまうのに比べれば全然いいわけですし、アクセルとブレーキの踏み間違いで、立体駐車場の壁を突き破って落ちしまうとか、コンビニの駐車場でお店に突っ込んでしまうというようなことにも対応していますから、これからはお年寄りに必須のデバイスになっていくのではないでしょうか。 ただ、渋滞対応というか、前方車との距離を保てるオートクルーズは、かえってお年寄りには危険かもしれません。 前方走行車両がいなくなると自動的に設定した車速まで加速しますので、スイッチオフにし忘れていると怖い目に会いかねません。 実際、VOLVOのプレス試乗会で、あるプロドライバーさんから、オートクルーズでちょっと混雑した高速を走行していて、そのままPAに入ろうとしたとき、前の車がいなくなったものですから、意に反して一気に加速してしまって、慌ててブレーキを踏んだという話を聞かされたことがあります。 スバルのほうも同じシステムですから、これは使わないように言っておかないとだめですね。 By OZW |