GOPAN
お米が原料のパン焼器、GOPAN。 三洋電機としての最後の大ヒット商品ですかね? とにかくとごの店舗にも一切入ってこない人気商品のようです。 それが何かの懸賞で当たったらしく実家に届いたのですが、パンなんて食べないから要らないかと言われ、ありがたく頂戴してきました。 この商品、開発はかなり大変だったらしく、特に米を米粉にするために、ミルを使って砕いたり、臼で挽いたり、ローラーでつぶすといった方法を模索したらしいですが、3つの大きな問題が発生したそうです。 1つは、堅い米を削るために利用した砥石が削れてしまい、米粉のなかに砥石の破片粉が混入。焼いたパンがザラザラになってしまう。 2つめは、細かい粉にすると、米の中にあるでんぷんがアルファ化して、のり状になってしまい、焼き上がったパンはまったく膨らまないものになってしまう。 3つめが、100gの米粉を作るのに約1時間。1斤のパンを焼こうとすると、220gの米粉が必要であるため、米粉を作るだけに2時間以上かかってしまうため、時間がある時に作るという程度ならばいいが、毎朝食べるという環境を考えると、とても実用化は無理。 ということで、一旦開発は断念してまったそうです。 2年後、 「米を直接粉砕するのではなく、水に浸けた状態で砕いて見るのはどうだろうか」 「家でパンを焼くのに、米粉にする必要はない。ペーストの状態からパンを作れればいい」という大胆な発想転換で、一気に開発が進み、ようやく商品化に成功、前月から販売されました。 まるでプロジェクトXですね。 で、早速作ってみました。 自動投入ケースに小麦グルテンとドライイーストを計量し、本体にセット。 続いて米パン専用のパンケースに羽根をセット。 次に米を計量し、洗い、水を加えて重量を調整しパンケースへ。 そして塩、砂糖、ショートニングを計量し、お米と一緒にパンケースへ入れ、パンケースを本体にセット。 米パンコースを選択し、スタート。 焼き上がり時間は4時間後と表示されました 焼きあがるとチャイムで知らせてくれますから、熱いうちにパンを取り出します。そうしないと余熱で焼けすぎてしまいます。 この時点ではまだパンの底に羽根が付いたままですので、網の上に15分放置して冷却後に羽根を取り出します。 この時に羽根にパンかすが付いてますので、ご飯のオコゲ状態を期待して剥がして食べてみましたが、これは味の無いラスクって感じで美味しくありませんでした。 パン自体の味は・・・ 口に入れた瞬間はパンそのものです。 歯ごたえは普通のパンよりもあります。 噛んでいるとご飯の味になってきてちょっと不思議な感じ。 味噌汁が合うパンといえばいいのでしょうか、和食の食材を挟んでサンドイッチにしたら美味しく頂けそうです。 By OZW |