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部品取車のトラブル


今日、株主の依頼で群馬の高崎までW124 3.4AMGを買い取りに行きました。

エンジンに水が入ってしまいOHの見積もりが160万円ということなので、だったら中古のエンジンを買って載せ替えたほうがいいでしょうということで、探していたのですが、部品としてはなかなか出物がなく、たまたま売りに出ていた車をまるごと一台買い取ることにしました。

部品取車なのでエンジンとその補機類とECUが OK なら、内外装などはどうでも良かったのですが、今回の出物はかなり綺麗で部品取り車にしてしまうのはちょっともったいないくらいものでした。
車検もまだ1年残っているというので、電車で行って乗って帰ってくることにしました。

マフラーに穴が開いているので音はうるさかったのですが、エンジン・ミッションは全く問題なし、空調もオーディオ関係もカーナビも全部問題ありません。
ちょっと調子に乗ってレブ近くまで回してみたりして遊びながら関越を走ってくると、あっという間に練馬でした。

ところが、外環から川口ジャンクションで首都高に向かうと急に水温が100度を超え、ゆっくり走っても下がる気配はなく、それどころかみるみるうちに110度近くまで上がってきます。
ヤバイと思っているとちょうど川口PAが目の前に!!
助かった!と思って車を停めてボンネットを開けると、リザーブタンクにクーラントは全くありません。
警告灯は点きませんでしたからクーラントレベルセンサーは機能していないようです。
とにかくエンジンルーム下のアンダーカバーにたっぷり水が溜まっていましたので何処かから外に漏れているのは確かです。
ウォーターポンプ?
とりあえずペットボトルの水を入れて見てみると、ラジエターのロアホースからダダ漏れです。
引っ張ってみると、ラジエターの差込口のクランプのところがパックリ割れていました。
ちょっと切って、はめ直せばなんとかなりそうです。
てことはドライバーとハサミかカッターがあればOKなので、早速トランクを開けて工具を探してみるとドライバーが入っていません。
プライヤーとスパナはあったのですが、アンダーカバーの隙間からだとちょっと手が届きません。

どうしようかなと迷っていると、ちょっとイジった系のシルビアに乗った今風のお兄ちゃんが、
「どうしました?」
と声をかけてくれて、事情を話すと快くドライバーとカッターを貸してくれました。

下に寝っ転がって作業していると今度は、別の方から「手伝いましょうか?」とありがたいお言葉。
ホースを差し込むときに上から覗いてもらって位置の確認を手伝って頂きました。

最後に2Lのペットボトルで水を汲みに行ったのですが、トイレの洗面所だとボトルが立てられず3分の1くらいしか汲めません。
すると、それを見ていた清掃員のおじさんが、「こっちで汲みな」といって清掃道具が入っている部屋の扉を開けてくれました。

そんなこんなで見知らぬ方々の親切のおかげ、無事家までたどり着くことが出来きました。
最近景気はあんまりよくないし、日本の将来が心配なんてネタを随分と書いてきましたが、いやいや日本ってとってもいい国ですよ。


By OZW



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