CL55 AMG ワイパーモーター交換
梅雨に入ってワイパーを動かす機会が増えましたね。 CL55のワイパーはいわゆる雨滴感知式オートワイパーなんですが、これが雨が止んでも止まらなくなってしまいました。 スイッチをOFFにすれば止まるのですが、微妙に定位置とはズレたところで止まります。 そうこうしているうちに、そのズレがだんだん大きくなってきました。 SファクトリーでDASをつないでチェックしてもらうと、ワイパーモーターのストップポジション信号エラーというフォルトコードが入ってました。 これ、要するにワイパーモーターの接点不良です。 スイッチを切るとモーターを回していた回路の電源は切れますが慣性でそのまま動いてしまいます。 そこで定位置のところで電気的ブレーキがかかるようにして止めるんですが、この接点が錆びたり摩耗したりして上手く止まらなくなる大昔からある定番トラブルです。 それにしても、今どき電気回路で物理的接点なんて使ってるのは自動車部品くらいじゃないでしょうか? オルタネーターのブラシにしても今回のワイパーモーターにしても基本構造は何十年も全然進化していないようです。 ワイパーアームを外してフロントガラス下側のカバーを外すとワイパーメカニズムが見えます。 これを外すと裏側にモーターが留められています。 モーターを分解してみると、接点部分に異常なほど多くのグリースがこべり付いてました。 これグリース入れ過ぎでしょ。 拭き取って接点を磨いて組み直したらOKかも、と思ったのですが、接点部分がかなり摩耗してしまっていたので新品に交換して組み付けました。 小雨の中走行してみるとオートワイパー機能もバッチリOKになってました。 でも、そもそも雨滴感知式オートワイパーなんて要らないんじゃないかな。 これはベンツに限らず他のメーカーの車種でも同じですが、数センチ四方のセンサー部分で雨滴を感知しているので、降水が一定でも1秒で動いたり5秒で動いたりと挙動不審になりがちです。 普通の間欠ワイパーで十分というか、むしろそちらのほうが使いやすいと思うんですが。 実はこのCL55、他にも要らないデバイスのてんこ盛りです。 これはまた別の機会に紹介したいと思います。 By OZW |