W216 CL 550 試乗
一昨日、仕事でヤナセさんに行くと、CL 550 BlueEFFICIENCYの試乗車があって 顔見知りの営業さんに 「乗ってみます?」 と誘われて首都高での走行を含めて1時間近く運転してみました。 「ECOスタートストップ機能」(アイドリングストップ機能)が付いたんですね。 車両が停止すると同時にエンジンを停止し、ブレーキペダルを放してアクセルペダルを踏む、「R」ポジションにシフトチェンジする、など発進のための操作をするとエンジンが始動します。 これで市街地走行の燃費は15%アップだそうです。 エンジンも従来の5.5LV型8気筒NAから4.7LV型8気筒直噴ツインターボにダウンサイジングされていてるのですが、最高出力は 430PS、700Nmと、出力で12%、トルクで32%アップということになっています。 ただ、W215 CL55 AMG (500PS、714Nm) と比べると感覚的には「のろい」というか、アクセルペダルの踏込みに対して「リニアリティ」はむしろ退化した気がしました。 乗り出し1700万円もするような車なんですから、はっきり言ってしまえば燃費なんかどうだってよくて、それよりフィーリング重視の設定にした方がこの車には合ってると思うのですが、時代はそれを許さないのかもしれません。 さて、この車の最大のウリ、ABC(Active Body Control)はやはり素晴らしいです。 このアクティブサスですが、何の変哲もなかろうスプリングとガス封入式ダンパーの組み合わせに加え、アッパーマウントとスプリングの間に電子制御されるオイル封入スプリングシートを噛み込ませ一体化したもので、コンベンショナルなサスペンションの持ち味を生かしつつ、ロールアングルやトレイルアングルを実に上手く制御します。 車高を変化させても乗り心地にはほとんど影響がないのはもちろん、コーナーリングでは全くフラットな姿勢を保ったまま信じられないような速度で侵入しても破綻することがありません。 乗り心地そのものはCL55よりずっと快適です。 もっともこれは比べるならW215 CL500とかCL600を持ってこないといけないでしょうが、生憎こちらは随分昔に少し乗ったきりで全く覚えていないので、ごめんなさい。 あと、高速走行において横風を感知すると、各輪の荷重配分を制御して、高速直進性を保持する機能も加わったのですが、横風はあまり吹かなかったのでこちらは体験できませんでした。 5年も乗れば3分の1とか4分の1まで値落ちしそうな車ですから、超お金持ちなひと以外は中古がお勧めです。 By OZW |