雪のイベント
沖縄では雪は降りません。 しかし、海上自衛隊が毎年雪を那覇市まで運搬し、沖縄の子どもたちに雪と触れ合う機会を提供しようというイベントを開催していました。 でも去年に震災があって、今年は雪の運搬元が青森県であるという理由から雪のイベントを行うかどうするかで揉めています。 反対しているのは主に東北各県から沖縄県に避難してきた児童館を利用する方々で、「放射能の影響が心配だ」との声が多数出たことから、今月の21日に一度はイベント中止を決定しました。 しかし青森県側からは、「大気中の放射線量は、国の暫定基準値に満たない」との回答を得ており、「風評被害につながる市の対応はおかしい」などと、イベントの開催を求める電話が市に多数寄せられたため、急遽開催に向けて市が動いています。 放射性物質による健康被害のリスクは、まだ分かっていないことが多く、被ばくへの不安が募るのは当然で、まして子ども向けのイベントですので、過剰気味に反応するのは無理のないことでしょう。 というか、避難してきている多くの方は、そもそも「国の暫定基準値」が信用できないから避難してきているわけで、風評被害ではなく実害と捉えているわけです。 専門家の意見も真っ二つに分かれているようですから、どちらかというと思想、信条の対立のような様相を呈しています。 震災からもうじき一年が経とうとしていますが、影響は本当に深刻ですね。 By 石川 |