左から順に、BMW純正レベリングオイル、ベンツ純正ABCオイル、ボルボ純正パワステオイル、VW純正パワステオイルです。

実は、これ全部、PENTOSIN というドイツのオイルメーカーの製品で、BMW, ベンツ、ボルボに関しては中身は全く同じ、PENTOSIN CHF 11Sという100%化学合成のハイドロオイルです。

VWも最近までは、このCHF 11Sを使っていたのですが、今では CHF 11Sの後継オイルである CHF 202 というものに統合されています。
VW純正品番でいうと、G002000 が、G004000 に変更になっています。

CHF 11S、CHF 202 どちらも同じ用途で、ほとんど同じ性能のオイルなのですが、202のほうが新しい製品だけあって、環境負荷物質の使用が少なくなっているようです。
PENTOSINの説明では、11S と 202 は 100%互換性があり混ぜて使っても問題ないとされています。

一方、ちょっと古めのハイドロオイルは鉱物油ベースのもので、これは PENTOSIN CHF 7.1 というもので、これと 11Sや202の化学合成油とは互換性はなく、絶対に混ぜて使うな !! と注意書きがあります。

パワステポンプ用なら１本あれば足りるので、数百円の値段の違いはそんなに気にならないかもしれませんが、ABCサスのフラッシングをやろうと思うと、ABCオイルは12本くらい必要になってきますので、少しでも安いものをと考えてしまいます。

仕入れルートにもよるのですが、CHF 11Sの中では、ベンツ純正ABCオイルが一番高く、ボルボ、BMW用のほうがいくらか安くなる場合が多いです。
VW用は現在 CHF 11Sではなく CHF 202なのですが、これのほうが更に少し安いんですね。(しかも環境負荷はこちらのほうが小さい)
PENTOSINの説明を信じるなら、ベンツのABCオイルとしてこのVW用のを使っても全く問題ないということになります。

間違いない線でいうと、BMW用のCHF 11Sを使うくらいにしておいたほうがいいのかもしれませんが、作っているメーカー自身が混ぜてもＯＫと言っているくらいですから、問題ないでのしょうね。

近々、CL55 AMGのアキュームレーターを交換する予定なので、そのときにＡＢＣオイルの全交換で、VW用のものを使ってみようと思います。

By OZW