300ゲレンデ
19になる娘さんが生まれたときに彼はこの車を買いました。 SJがまだ船堀にあった12年前モーゼルマンのスーパーチャージャーを半ば無理やりに取り付けさせられました。 もちろん保証なしという条件でした。 先日その車のスーパーチャージャーのベアリングの寿命が尽き、あちこちのパッキンにも亀裂が入ってスーパーチャージャーシステム全体を取り外すしかなくなりました。 パーツはもちろんシステム自体も生産終了になっているので修理の仕様がありません。 もっとも私からすればよく12年も持ったものだと思います。 エンジン自体をいじっているわけではなかったので、ノーマルに戻せばとりあえず普通に走ります。 ですが、当然かなり遅くはなってしまいます。 それに我慢ならない彼は、ターボでもスーパーチャージャーでもいいから何か付けられるものはないかと言ってきます。 さすがに今時103エンジンにそんなものを付けようとするひとなど世界中探してもいるはずもなく、当然どこにもそんなものは売っていません。 それなら、190や124の103エンジンベースの3.2AMGのエンジンならそのまま載せ替え出来るんじゃないかということで、その車を探してくれと頼まれました。 探したら確かにあるにはあるのですが、どれも希少な車なので200万円以上のプライスがついています。 そこまでするならG500に乗り換えてしまうほうがどう考えても合理的です。 ですが、実は彼はG55 AMGを別に持っているんです。 この300Gは娘さんの成長の思い出が詰まっていて、何が何でも乗り続けたいらしいのです。 どうするにせよ、我ままにはお金がかかるということだけは間違いありません。 By OZW |