DMEリレー
このDMEリレー、DME(Digital Motor Electronics)つまりECUと燃料ポンプへの電源供給をコントロールしているリレースイッチです。 ポルシェ 964カレラ2/4/RS、993すべて、968 944に使われているのですが、これが落ちると「セルは回るけどエンジンが掛からない」「突然エンジンがストールする」という症状になって現れます。 中でソノレイドが物理的に動いて接点の切り替えをやるという今となっては前時代的な作りのリレースイッチなので、長く走ってれば壊れて当然みたいな部品です。 それでも、一応改良されてきていて、944-615-227-00から993-615-227-00に品番変更され、さらにその後現在の993-615-227-01になってからはそこそこ壊れにくくはなったようです。 とはいえ根本的な構造が変わっているわけではありませんので、消耗品と割り切って早めに交換、もしくは予備をひとつ準備しておくのがいいかと思います。 現在、993-615-227-01のリレーの製造メーカーは分っているだけで、 「Stribel Gmbh」 「Wittrin Electronc」 「URO Parts」 「KAE」、 「大陸性の純正風コピー」 「台湾系無印」 のものがあります。 Stribel と Wittrin はポルシェの純正品供給メーカーではあるのですが、メーカー自体のクオリティーは(仕入値も) Stribelのほうが高いです。 ただ、このリレーに関しては、Wittrinのものは「Made in Germany」なのに対して Stribel製は「Made in Hangary」だったりしますので微妙と言えば微妙かもしれませんが、それでもStribel製のほうが初期不良などの割合は少ないこともあってSJでは主にこちらを扱っています。 By OZW |