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トヨタの新車種

 
先日、トヨタの新型クラウンと新型ISのプリクラッシュセーフティシステムに使われているミリ波レーダーの不具合でリコールが出されました。
障害物検知ソフトが不出来で、乱反射したミリ波情報を前方障害物と誤認識し、衝突の可能性がないのに勝手に自動ブレーキが作動して、後続車両に追突されたりという事故も発生していました。

実は去年トヨタの技術者から「このシステムかなりショボイから今は付けないほうがいいかも」という情報を得ていたのですが、まさかリコールにまでなるとは思っていませんでした。

衝突防止装置はスバルのアイサイトが最初に実用化して以来他のメーカーは大きく水をあけられていました。
現状でもスバルは二つのCCDカメラでの映像分析による装置なのに対して他のメーカーはミリ波レーダー方式で、システム的にも異なったものなのですが、何よりソフトの部分ではスバルのほうがかなり進んでいると言われています。

特にトヨタはこの部分では後れを取ってしまっていて焦っていたのかもしれません。
デバイスとしても制御系のソフト面もスバルに大きく劣っている状態なのにとにかくカタログを飾りたかった営業部が渋る技術部を押し切った形での発売になってしまったようです。

新しいデバイスは他のメーカーでヒットするのを確認してから真似して取り入れるというのがトヨタの常套手段だったのですが、今回は簡単に真似できないものだったのですね。

さらに言えば、もともとトヨタの社風として、本当の安全がどうこうより、その安全装置にかかるコストとそれによって見込まれる売上増にしか興味がないところがあるのですが、ここ1〜2年は特にそれが顕著になってきてしまっています。

しばらくトヨタの新車種はダメかもしれません。


By OZW



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