田舎
大学生だったころ盆や正月に帰省する度に下宿屋のおばさんから 「田舎のある人はいいね。私なんて東京生まれの東京育ちだから帰る故郷がなくて寂しいわ。」 なんてよく言われたものです。 このところ一宮に寄るついでに名古屋の実家に泊まることが多くなったのですが、そこには故郷の景色はありません。 子供の頃よく母親に連れて行ってもらった映画館は老人向けのコミュニティーセンターに。 近くの商店街はとうの昔にシャッター通りです。 その後、空が高速道路で覆われていくにつれ 同級生はみんな引っ越してしまい 私の家のように両親はそのまま残ったところもありますが、ご両親が亡くなったあとはマンションや駐車場に変わっていきました。 交通の便は決して悪くない地域なのに私の通った小学校は子供の数が減って廃校が決まっています。 そんな中唯一地元で親子二代床屋を続けているO君 正直あんまり上手じゃないけど帰ったときは髪を切ってもらうようにしています。 彼、昔から車いじりが好きでときどきサーキットにも通っていました。 今は息子さんが趣味の部分だけは跡をついでサーキット通いをしているのだとか。 その息子さんから、ちょっと前までは草レース参加者の平均年齢はただただ上がっていくだけだったのが、このところ若い連中の数も少しずつ増えてきたという話を聞きました。 この辺りもあと10年もすれば老人たちがみんないなくなって空き家ばかりになった後は新しいマンションが建って住民の平均年齢も一気に若返るのかもしれません。 そういえば、SJのお客様の平均年齢も毎年一つずつ上がっていく感じでしたが、ここにきて VW、AUDI、BMWのオーナーさんを中心に少しだけですが若返っている感じかします。 昔の車はよかったとばかり言ってないで、今どきの車にももう少し目を向けていかないといけませんね。 By OZW |