除染
村役場の除染課が先日計測した別宅の放射線量です。 左から、GM管計測のcpm、シンチレーションで測った1cm、50cm、100cmのμSv/hの数字です。 一番高いのは庭 B-4(芝生の上)1cmで測った0.74μSv/hなんですが、同じ場所を震災3ヶ月後に計測したときの数値は1.14μSv/hでしたから2年ちょっと経って66%くらいに減っています。 放射線量は、放っておけばこのように自然に減っていくのですが、時間が経つにつれ相対的に半減期の長い核種の割合が増えていくわけですから、これから先の減少スピードはどんどん鈍くなっていきます。 そこで、除染ということになるのですが、今日役場の担当者の方と電話でお話ししたところとんでもなく大変な作業のようです。 まず敷地裏の山の斜面は敷地から20m範囲 (ということは頂上まで全部になるので1000坪以上) の草刈り、落ち葉などの除去、それに樹木の枝打ちを全部やってから、今度は500坪ほどある平地の表土を全面5cmほどはぎ取って汚染されていない山土と入れ替えるということです。 もちろん芝生もはぎ取るのですが、そのあと新しい芝を張ってくれますし、砂利も入替え、更にウッドデッキはサンダーで塗装面を含めて表面を削ったあと同じ色・種類の塗料で塗ってくれるそうです。 それから、駐車場などのコンクリート部分や家屋の外壁部分は薄く希釈した過酸化水素水をかけて汚染物質を浮き上がらせた後高圧洗浄で洗い流すということです。 で、承諾が得られれば今月末からこれらの作業に入りたいという説明でした。 これだけの作業を個人で発注したら見積額はおそらく数百万単位では収まらないのではないでしょうか。 私の所一軒だけでこれですから、この除染事業、とてつもない金額になります。 そこに住んでいるわけでもなく固定資産税くらいしか払っていない身としては辞退してもいいかなと思って、それとなく言ってみたら、 「山の一番上ですよね。ここを除染しないと雨風で下に流れていきますよね・・・」 なるほど。 この地区全員が拒否するのでなければ素直にやって頂いたほうがよさそうです。 でもね 除染といっも放射性物質を消し去るわけではなく、高圧洗浄で洗い流した水は下に流れていくわけで、その汚染水はやがて麓にある田んぼに行き着くと思われますし、取り除いた土や芝などはどこに保管するのでしょうね。 By OZW |