ビジネス感覚の違い
内容からするとどうも自動車部品業界にいたひとが、リストラか会社自体が倒産してしまったのか、詳しい事情は分かりませんが、とにかく現在はブローカー的にヤフオクなどに出品したりしながらなんとか食いつないでいる様子です。 で、良くも悪くも当社の販売価格は色んな所から見られているようで、特にバッテリーに関してはここまで下げられると、他のパーツとの抱き合わせで考えても利益が出ないので、こんな無茶な価格設定は止めて欲しいということらしいです。 でも、そういう交渉は当社じゃなくてご自分の仕入先の営業に持っていく話じゃないでしょうか、とお答えしておきました。 おそらく個人ユーザー向けのBOSCH製品の販売量は当社が断トツ日本一だと思うのですが、そのためメーカーさんから思い切った仕入れ価格を戴いています。 それでも、現在の販売価格では利幅はあまりなく、これで手間がかかるようならとてもやっていけません。 ところが、今日、自動車関係ではありませんが、ネット販売で生計を立てているひととお話しする機会があり、こんな利益率でやってるんですよ、なんてことを言いましたら、すでにパーセンテージで利幅を考えられる時代ではないんじゃないかと逆に言われてしまいました。 千円のものを売って100円の利益があれば御の字だと思える感覚があるなら、1万円のものを売ったって利幅100円でもいいんじゃないかという考えです。 千円のものと同じくらいの数が売れるならそういう考え方も成り立つのかと、一瞬思ったのですが、100個にひとつでも不良品が出てしまったら利益は全部吹き飛んでしまいます。 「そういう場合はどうするの?」 と訊いてみると 「ノークレーム・ノーリターンでやってるから問題ありません」 「それで悪い評価が溜まればそのIDは捨てて新規に取ればいいだけですよ」 「どうせヤフオクで買うのなんて、ろくな客いやしないんだし」 と、あっけらかんに言われてしまいました。 う〜ん あまりの感覚の違いに言葉がありませんでした。 みんなろくな客じゃないと思うなら、そんなところからは撤退してしまえばいいのにと思えるのは、当社はまだ恵まれた環境の中で商売させて頂いているんだとあらためて認識した次第です。 これまでのお客様は大切にしなきゃと本当に思います。 By OZW |