不思議なお店
新興住宅地など新しく街が開発されると新しいお店が次々にオープンしていきます。 街が生まれて10年くらいは撤退していったお店のあとにすぐまた別のお店が入り、見た目には活気のある街のように映りますが、実は新しい街には住宅ローンなどで可処分所得は意外に低いひとが多かったりして、普通の商店や飲食店の経営はかなり厳しいようです。 そこに大型ショッピングセンターが進出してこようものなら、もう個人商店のほとんどは生き残れません。 世知辛い世の中になったものです。 そんな中でもお客さんが入っているのを見たことがないというようなお店がその後何十年も生き残っていたりすることがあって、一体どうやって利益を出しているのか不思議に思うことがあります。 新興住宅地ではないのですが、東京港区の法務局の近くにあるここも不思議なお店です。 たまに前を通るのですが、お客さんはもちろんお店の人も見たことがありません。 きっと店主は奥のほうにいるんだろうと思うのですが、いつも何をしているのか気になります。 「自動車総合用品」という看板なのに、お店に並んでいるのは食料雑貨です。 商売替えしたのか、居抜きで入って看板などはそのまま使っているのでしょうが、50m先にはメイン通り沿いに駐車場もある大きなスーパーマーケットがあるので、誰かがここに買いに来るというイメージが全く思い浮かびません。 お得意様をいっぱい抱えていてそこに配達しているのか、はたまた食料品店は世を忍ぶ仮の姿で、実は奥の部屋とか2階で全く別の何かが行われているのか・・・なんて感じで、なかなか想像力をかき立ててくれるお店です。 By OZW |