整備相談
たまにですが、お客様が電話やメールで不具合症状を説明されて、部品は何を換えたらいいかと訊かれることがあります。 一応当社のスタッフには元整備士もおりますし、他のスタッフもそれなりには車の構造などには精通していますが、正直言ってほとんどの場合、見てもいない車の故障原因なんて分りません。 せいぜいが考えられる原因を思いつくままに列挙することくらいでしょうか。 この前は、W209 350CLKのお客様から、エンジンスタート直後にメーターパネルのディスプレイに、ABS, ESPなどのエラー表示が次々に現れたんだけど・・・? というお問合せを頂きました。 バッテリー電圧の低下で見られる典型的な症状のように思えたのですが、バッテリーは交換したばかりとのこと。 だったらオルタネーターの発電不良じゃないですかね、発電量を測ってみてください、とお答えしておきました。 後日、ご丁寧に報告頂いたのですが、後付けのTVチューナーの配線からの漏電でしばらく乗らないとバッテリー電圧が下がって意味不明のエラー表示をしていたということでした。 後付けの装備のことなんて聞いてませんでしたし、それで原因を言い当てていたとしたら、もうそれはオカルトの世界です(笑)。 この他にもエンジンのかかりが悪いとか、漠然と加速が悪くなったような気がするとか、言われましても返答に困ってしまいます。 テスターは万能ではありませんが、特に2000年以降の車の電気系トラブルでしたら、その車種専用のテスターで調べれば原因はかなり絞り込めます。 修理するかは分からないけれど、まずは原因だけ探ってほしいということでもディーラーも含めて専用テスターのある整備工場さんに持っていけば、断られることは普通ありませんし、そんなに高額な請求をされることもないはずです。 原因の特定をせずに片っぱしから部品交換していくのはお勧めできないですよ。 By OZW |