進歩するものしないもの 2
クルマに関してはどうなのでしょう? 内燃機エンジンの燃費は明らかに進歩しています。 ハイブリッドを別にしても、同じ出力のガソリンエンジンを比べてみればこの20年で3割は改善されています。 一番大きいのはインジェクターの進歩による希薄燃焼、次がコンピュータによる綿密な制御です。 一方、機械的な部分はほとんど変わっていないように思えます。 ピストンのクリアランスが劇的に小さくなっているじゃないかというひともいるかも知れませんが、これはエンジンオイルの進化で、0W-10なんていう超低粘度なオイルでも非常に小さなクリアランスの油膜を保持出来るようになったからで、これを機械的な進歩とはいわないのではと私は思っています。 安全性に関してはサイドエアバックなどの普及で、「そこそこの速度域」では確実に進歩しているようにみえます。 W124の初期型。エアバックなしは痛い!です。 でも、ボディーはしっかりしているので、エアバックさえ付いていればOKな感じです。 W210の前期型。エアバックは有効に機能していますが、Aピラーが潰れて生存空間の確保が??です。 W211の前期型。一番よさそうな感じでしょうか。 いずれも、時速40マイル (64km/h)でのクラッシュテストですから、100Km/hでやったら案外エアバック付きのW124の成績が一番良かったりして。 By OZW |