幕張メッセで開催中のオートサロンに行ってきました。
業界のコネを使って、一応プレス関係者として入場できたものですから、一般入場前の空いた時間帯で見て回ることができました。

いろいろ面白い車もありましたが、これらは他のブログなどで綺麗な画像と一緒にあちこちでアップされていますから、ここではちょっと別の視点から。

全体的にはフィアットやプジョーといった小型車が元気でした。
しばらくの間、新車では、この小排気量、高ブースト過給器の組合せがトレンドになっていきそうです。

各ブースの出展者の方々からいろいろお話を伺うことが出来たのですが、ユーザーの要望も二極化してきているというのはほぼ全員の統一見解だったのですが、これには、「やはりそうなのか」という思いと、「これからますますそうなっていくのか」と少し不安も感じました。

単純にいうと、「ある程度お金はかかってもいいから気持ちよく乗りたい」という層と、「動けばいい、中古部品でもいいからとにかく安く」というユーザーの二極化です。

10年前、SJのお客様はほぼ100% インテリジェントなアッパーミドル以上の方々だけでした。
ここ数年は、多分車両価格の安さにつられて間違って輸入車を買ってしまった、当社の本来のお客様とは真逆なひとたちがほんの少しだけですが混じり込む様になってきました。
ですが、「他の車種のものでもいいし(適合しませんって！)、中古でも構わないので(消耗部品を中古で買ってどうするの？)、とにかく安いのない？(自分なら怖くて付けられないような粗悪部品は扱えません！)」という方は、当社のお客様に相応しくないので取引をお断りさせて頂いています。

ただ、本当に有難いことに、今でも当社のお客様のほとんど(99%)は、10年以上前のまま、ジェントルでインテリジェントでむしろこちらが恐縮してしまうほどの優良顧客の方ばかりで、これが当社の最も誇りとしている部分でもあります。

もしかすると、こういう顧客層は日本ではシュリンプしていってしまうのかもしれませんが、変な客層に手を伸ばすくらいなら、今のお客様だけ大事にして、別に売上至上主義でいかなくてもいいのかな、と思ったりしています。
まあ、強いて伸ばすなら海外の富裕層でしょうか。

G-Tecの Helmut社長がドイツから来日されていましたので、直接お話ししてきました。
ポルシェからRUFに移りエンジン制御のエンジニアとして長年勤めたあと独立し、一般整備の他、欧州車のチップチューンをメインに扱っています。
フィアットなどはメーカー公認で日本でも一部ディーラーに納入しているそうです。

ここでも二極化の話が出たのですが、今後は必要なことをケチる顧客は一切相手にしないと言い切っていました。

F-ROADでお馴染みの伸ちゃんの完全趣味の個人ブースです。
去年の忘年会でご一緒させて頂いたのですが、実際は見た目とまるで違うひとでした。
(実際の姿はイメージ崩れるので絶対書かないで欲しいと言われています)

それはともかく、ここは二極化もくそもなく、とにかく突き抜けたひとたちだけの集まりです。
当社のお客様とは毛色が全く違いますが、たまにこういう世界を覗くとなかなか刺激的です(笑)

これも趣味の自費出版で200部限定のディアブログ総集編。
買わせて頂きました。

By OZW