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オーバーヒート

 
90年代前半までのヨーロッパ並行車の中には日本の夏は耐えられず、全然飛ばしてもいないし、渋滞にはまっているわけでもなく、市街地を普通に走っているだけなのに、それでもオーバーヒート気味になってしまう車が結構ありました。

それに比べれば、W124 500Eなどは、飛ばさず渋滞もせず普通に走れていれば、水温は少し高めでもオーバーヒートまではしません。

もっとも、6リッターバージョンはそういうわけにはいきません。

かつて、ゲンロクの編集長だった田中氏がAMGの取材でドイツのアファルターバッハを訪ねたときに、創始者のハンス・ヴェルナー・アウフレヒト氏に、W124 E60の設計気温は最高何度なんだと尋ねたことがあるそうです。

答えは、「摂氏22度」

なんじゃ、それ!! と思うかもしれませんが、東京でも平均最高気温がそれを越えるのは、5月下旬から9月いっぱいまでの4ヶ月ちょっとだけです。
つまり、8ヶ月くらいは不自由なく乗れる訳です。

という考え方も出来ますが、普通はまあ何とかして1年通して乗れるようにあれこれやることになります。

実は、今どきの車でもそれなりにチューニングしてしまうと似たような状態になってしまいます。
たとえば、私が去年まで乗っていたV8 M113エンジンのコンプレッサーもプーリー変えて過給圧を1.2倍くらいにして、高出力狙いのチップチューンで燃調ちょっと薄めにすると、夏場はあっという間にオーバーヒートですから、外気温22度までというのは何も 124の6リッターに限った話ではありません。




W215やR230の5速AT用の社外ATFパンです。
米国の某有名チューニングメーカーの製品ですが、まあ考えることは同じというか。
中華製に比べれば、ボルト位置のズレもあまりないということなのでまだマシなのですが、それでも、つくりがあまりに安っぽい。
これで送料入れたら10万円近いのはちょっと高いような。




手前味噌ですが、こちらのNIIBE ATFパン、つくりの次元が全く違います。
ATFなど全部セットで144,000円って、上の米国製と比べたら滅茶苦茶リーゾナブルでしょう。


それにしても、前乗っていたW215 CL55 AMGなら上の米国製ATFパンレベルのものでも付けてみようかという気になったと思いますが、もうすぐ上がってくるW124 E60 AMGには、この程度のクオリティーの製品は付けたくないと思ってしまうのは何なんでしょうね。



By OZW



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