W126 500SE ファイナルギア比 その3
えちごや1号機に試乗したあと、W126 500SEを運転してみると、W124とは全く違ったクルマですが、これはこれでいいクルマだと思えるから不思議です。 W124 E60は元々速さを追求したクルマですから、速さの基準が時代とともに変わっていくにつれ、それに合わせて手を加えていかざるを得ません。 一方、W126 500SEは高速道路を快適に一定速度で巡航するためのクルマで、ここには普遍的な価値観が存在し W126はある意味その完成形だと私は思います。 ですから、下手に手を加えることは控えるべきかもしれません。 それでもやるとしたら、メーカーの設定したオプションの範囲内でしょうか。 後期のW126 V8に設定されたファイナルのオプションは、特注を除けば、2.24、2.47、2.65 の3種類でした。 2.82は存在はしたようですが、少なくともカタログにはなく、やはりこれはやり過ぎのように思えます。 首都高料金所からの合流でもう少しだけ加速力が欲しいとしても、この中では 2.65 が妥当でしょう。 ところが、この 2.65 デフ、560SE、560SELで選べたのですが、500SEにそのまま付くのかちょっと微妙なのです。 500SE、560SE、560SELではドライブシャフトは共通で全部一緒です。 SEとSELでは全長が違うわけですから、当然プロペラシャフトは品番が異なります。 560SELでは、2.47のデフも2.65でもペラシャは全く同じものを使っているので、おそらくデフの形状は同じなんだと思ったのですが、ショートボディの560SE では、2.47と2.65ではペラシャの品番が違っているんです。 詳しく調べると、フロント側のペラシャは同じで、リア側だけそれぞれのデフで品番が異なります。 ディスクジョイントは同じものを使っているので、太さは同じはず。 ということは長さが違う? でも、それなら何故 560SELではペラシャに違いはないのか?? もう、現物取って比べるしかありませんが、30万円以上するものを買って付きませんでしたでは話にならないので、とりあえず解体屋さん巡りをしてみることにしました。 国内、予想通りありません。 eBay、出てません。 アメリカのDismantlers、見つかりません。 ドイツのリビルト業者、過去にはいくつかあったようですが、今現在はありません。 諦めかけていたら、デンマークのコペンハーゲンにある業者が持っていました。 ボロそうですが、350ユーロ(送料別ですが)でしたし、欲しいときにあるとは限らないので、オーダーしてしまいました。 By OZW |