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次期車輛復活計画8

 
随分前に書いた内容なのですが、次期車輛復活計画10をアップしたくらいに8を上げていなかったことに気づきました。
まあいいや、と思っていたのですが、最近「次期車輛復活計画」というワードでブログ内検索される方が多いみたいで、「どうして次期車輛復活計画8が無いの?」「誰かに不都合な内容が書かれていて削除した?」みたいなことを訊かれることが立て続けにあったものですから、遅ればせながら本日アップすることにしました。




このE60、AMG E60 がベースで、そこに えちごやチューンの BRABUS 6.0のエンジンが載っているのは前に書きました。

実は、前のオーナーはそのどちらも所有していたのですが、BRABUS 6.0のほうを潰してしまい、不幸中の幸いで無傷だったエンジンを AMGのほうに移植したというわけです。
逆に、このクルマから降ろされたAMG 6Lエンジンは、どなたか別の方の500Eに積まれたみたいです。
ということは、どこかにこのE60の兄弟車?がいるということですね。

さて、AMG と BRABUS 違うのはエンジンくらいかと思っていましたが、調べてみるとボディーも少し異なっていました。

AMG E60
最高出力381ps/5500rpm、最大トルク 59.2kgm/3750rpm
全長4755 X 全幅1795 X 全高1400
タイヤサイズ 245/40ZR18 275/35ZR18

BRABUS 6.0
最高出力408ps/5600rpm、最大トルク 61.6kgm/3800rpm
全長4755 X 全幅1805 X 全高1400
タイヤサイズ 245/40ZR18 275/35ZR18

BRABUSのほうがフェンダーの膨らみが大きく 10mm幅広だったようです。
標準タイヤサイズは同じですが、リアのホイールは AMGが 9.5Jなのに対して BRABUSが 10Jでした。
AMG の6L が、軽量なスリッパ型ピストンにハイカムとの組合せで 6750rpmまで回す仕様なのに対して、BRABUSはスカート型ピストンに92度カムを使って、上は6200rpm をレブリミットとしている代わりに、下からいきなり強大なトルクを発生させる設計だったことから、発進時のタイヤグリップをAMG以上に稼ぐ必要があったのでしょう。

ノーマルアスピレーションのエンジンで400馬力越えというのは当時としてはモンスターだったのかもしれませんが、今となっては普通というか、6Lもあるのにたったそれだけ?と思ってしまうのは私だけではないでしょう。
高回転時の点火時期制御の問題もありますが、おそらくボア径100mmなんていうアンバランスなエンジンなのでアイドリングを安定させるには相当排圧をかける必要があって、高回転型と言われたAMGにしても、今の基準でいえば思いっきり低速トルク重視の設定になっていると考えられます。
実際、どちらも 6,000rpmを越えると既に最大トルク値の8割も出ていません。
BMW E39 M5なんかは、6,000rpmでもまだ9割近いですし、E60 M5に至っては 95%以上出ています。

ということは、119エンジンは、高回転時にストレートに排気を抜いてやれば、過給機付けたのと同じくらいの効果がありそうです。
現在えちごやの皆口氏が開発中の排圧可変マフラーはこれを狙っているようなので、ちょっと期待してしまいます。


2015年4月4日追記
えちごや 排圧可変マフラーは既に製品化されており、近々私の6.0にも装着予定です。


By OZW



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