次期車輛復活計画43
このE60、LHユニットは チップを移植後、OHも完了しているのですが、他のユニットは手つかずのままです。 もっと早い時期に済ませる予定だったのですが、お客様のご依頼が多く、当然そちらが優先になるので、なかなか出せないでいたところ、ようやく今週になって他にご依頼がなく、自分の分を出すことが出来ました。 今日出したばかりですから、まだ戻ってきてはいないのですが、初心者にも分かりやすいように一から詳細に取り外し方を教えて欲しいというご希望も寄せられていますので、あらためて解説したいと思います。 念のため、バッテリーのマイナスケーブルは外しておきましょう。 ボネットを開けると、クーラントのリザーブタンクの奥に、各モジュールを収めたボックスがあって、4ヶ所トルクスボルトで留められていますから、それを外せは蓋が開けられます。 蓋を開けたところです。 写真撮り忘れたので、他の車両の写真を拝借して載せてあります。 ラベルに書いてある部品番号は、年式などによって異なりますが、写真下側に見える三角形の色は同じはずです。 一番右の緑が LHコントロールユニット、オレンジが E-GASコントロールユニット、グレーが、ASRコントロールユニット、一番左の黒が ベーシックユニットです。 このラベルの色は、カブラー側の色と対応していますので、付ける時にも色を合わせれば間違えることはありません。 取り外すためのSST(特殊ツール)のハンドルは、どちら向きでも取り付けられますが、自分が持ちやすいほうで構いません。 ベーシックユニットを外している整備解説書の図です。 E-GASユニットを外している写真です。 ゆっくり力を入れ少し持ちあがったら、ゆっくり戻し SSTを外してから、あとは手で抜き取ってください。 OH完了して、各ユニットを元に戻すときの手順ですが、正規の整備マニュアルには、 "Insert control unit by hand、つまり挿入は手で押せと書いてあります。 ただ、この図のようにSSTを使って押し込むことも出来る、ともあります。 SSTを使えば左右の傾きのズレの可能性はより小さくなりますが、押しすぎてカブラー破損の危険性もあります。 傾いたままの挿入の危険性より、押し過ぎの危険性と破損時の重大性はSSTを使っての挿入のほうが大きいだろうということで、入れるときは左右傾かないように両端を手で押してゆっくりと入れていき、最後に手のひらでぐっと押し込む、という手順を推奨しています。 By OZW |