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NIIBE号


NIIBE号 (かつてのヘアライン号)、取材のついでに久しぶりにじっくり観察してみました。

何だかんだお金かかってますね。
「モーテックの分は別にして今までいくらかかってるの?」
と訊くと
「食べてしまった料理の値段なんていちいち気にしてませんから」
となかなかオトコの返事が返ってきましたが、要は本人もよく分からないということなのでしょうか。
新車のフェラーリは余裕で買えるくらいは使ってるんじゃないかと思います。
もっとも、私の60の前オーナーも雑誌の企画もあったようですが、それくらいかけちゃってるそうですから、好事家は世の中には少なからずいるのかもしれません。。




NIIBE号のボンネットダクト。




両脇のダクトの位置は私の60と同じですが、サメエラは4枚で私のより1枚多く、全体の面積もこちらのほうが大きいです。

500Eの場合、高速域では目で見て分かるくらいボンネットが浮くわけですが、エンジンルーム内の圧力が高くなって走行抵抗が非常に大きくなるのを、ここから圧力を抜いて実質的にCD値を大きく低減させるのが主な目的です。

私も誤解していたのですが、エンジンルームの冷却効果というより、走行抵抗を減らして高速時の燃費アップと最高速を上げるためのものなので、ダクトの位置は高速走行時の圧力が最も高くなるこの場所でなければ意味がありません。




こちらのダクトは、抜くのではなく、外気を入れようというものです。

何故、こんなところから入れたいかというと、




インテークマニホールドです。
右がオリジナル、左が加工後。
ズームアップしてみると




加工前




加工後

現在ではメーカーも普通に行っている加工です。

エンジンルーム内の温度が上がり水温も高くなると、ECUはどんどん点火時期をリタードしていってしまい、カタログ値の9割の馬力も出なくなり燃費もどんどん悪化していってしまいます。
ここでは、1度でも低く、1馬力でも多くという取組の話で、オーバーヒートがどうこうなどという話しとは次元が違うことをやっているわけです。

でもまあ、ここは個人の趣味の問題で、水温が110度になろうが、ただ単に燃費の悪い鈍間なクルマになるだけで、別に壊れるわけではありません。
雨の日には乗らないというのは趣味の車の世界では珍しい話ではありませんし、夏場には乗らないという選択だってあるわけです。
ここに正解なんてものはありません。
ひとそれぞれです。




ひとそれぞれといえば、ウォッシャータンクは簡易バッグ式で、ここにはコダワリはないようです。
私はここにワンオフで発注したのですが、そこの代表の方からも
「今まで色んな注文があったけれど、ウォッシャータンクのワンオフ制作なんて今まで一度も相談すら受けたことないですよ」
と言われました。

確かに、走りそのものには関係ないのですが、小雨や降ったり止んだりの中を東京から東名を走ると簡易バッグの容量では名古屋まで持たないんです。
途中のPAやSAで補充すればいいじゃん、ということなのですが、名古屋くらいまでなら止まりたくないんです。

バカだの、理解出来ないなどと言われようが、よそ様に迷惑かけない限りは個人の勝手。
価値観はひとそれぞれということです。



By OZW



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