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2柱リフト その3

 
自宅ガレージにリフトを、と考えているひとは多いようで、個人的に問合せが結構あるものですから、もう少し詳しく解説しながら、その3を書いてみることにします。



2柱リフトの場合、2本の柱がチェーンでつながっているのですが、下側を通るオーソドックスなものと上側を走らせる門型リフトの2種類があります。
門型リフトは床はそのままでアンカーボルトだけで設置できるので、工事は簡単ですが、天井高が必要なので個人宅のガレージには難しい場合が多いかもしれません。
チェーンが下側を通る通常タイプの2柱リフトは、そのまま床に設置することも出来ますが、その場合にはチェーンの通路の部分が床より盛り上がってしまうので、車高の低い車だと当たってしまうとか、リフトアップした状態でミッションジャッキを使うとキャスターが引っかかってしまうなど、あまりお勧めできません。
とにかく床が平坦でないのは邪魔でしかありませんから、ベースは埋め込んで床は平らにしておいたほうが間違いなく使いやすくなります。

さて、今回SJに設置したリフトは、えちごやさんでずっと使っていたものを戴いたものなので、何もせずにそのまま設置しても問題ないのですが、せっかくばらしたので普段なかなか出来ない部分のメンテナンスを施しました。




車を載せるアームの土台です。
柱の天辺に被っている蓋を外せば、そこから簡単に引き出せます。
この土台が柱の中を上下するときに回るベアリングが矢印の箇所に1本につき4個付いています。




ここは普段柱の中に隠れてしまっているのでこんな時にしかなかなかグリースアップも出来ません。
結構汚れています。



灯油につけて、汚れもグリースも全部洗い流します。




灯油って値段は安いけど、なかなかの洗浄力です。
洗い終わったら灯油分はしっかりふき取っておきます。
そうでないと、このあとせっかくグリースつけてもそれをまた溶かしてしまいますから。




ベアリング部分はモリブデングリスを使用します。
車のハブベアリングのグリースアップと同じようにベアリングの中一杯にグリースを入れます。
グリスは近くのホームセンターで売ってました。




グリスアップ完了したら、アームベースに戻します。
差し込んでCクリップで留めるだけなのですが、このパーツに限らず基本的にCクリップには裏表があるので外すときによく確認してみてください。
横から見て少し山になっているのが表側です。

ちょっと書けなくなってしまったので、続きは明日にします。



By OZW



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