えちごやサスキット その6
エンジンルームも大分余裕が出て熱対策にも効果ありそうです。 レベ用のオイルラインも、レベリングバルブも取り外してしまいました。 これで多少は軽量化が図れるわけですが、実は400E用のレベ用ポンプが付いていないパワステポンプにすることによって馬力損失が大きく減るメリットのほうが大きいと思われます。 500Eだとトルクがあるので少し分かり難いかもしれませんが、190E 2.5-16Vなどではレベを外すと誰でも体感出来るほど速くなります。 今回取り付けるサスペンション関係のパーツです。 このうちショックアブソーバー、コイルスプリング、ピロポールアッパーマウント、スタビリンクの4つが、えちごやサスキットです。 他のマルチリンクやロワアームなどは予定外の交換パーツです。 スプリングは日本が世界に誇る三菱製戦車に使われるコイルスプリングと同じ素材で作らせた特注品です。 軍用品だけあって、10年使っても車高は1mmも下がりませんし、もちろんバネレートも全く変わりません。 値段は張りますが、まさに一生モノです。 ノーマル500Eに比べて 75% のレートアップですが、実にしなやかです。 ショックはアッパーマウントに合わせた特注品。 倒立式で、フロント36パイ、リア46パイ、ノーマル比では 1.5倍以上の減衰力を持たせつつもストロークはむしろ大きく確保したものが付けられています。 エナペタルから同じ形状の500E用のものが発売されていますが、それとは別物です。 市販品は突き上げ感が酷いようですが、えちごやスペシャルはそういうことは全くありません。 スタビリンクはピロポールの特注品。 アッパーマウントも特注品で、5mm厚のジュラルミン製ピロポールです。 コーナー入口でポンとブレーキを踏み、前荷重でハンドルを少しだけ切ってきっかけを与えてやれば、あとはアクセルオンでリアが自ら回っていく感覚で気持ちよくコーナーを駆け抜けて行けます。 FRの醍醐味を存分に味わえるセッティングです。 そのためには、特にリアのサスペンションが緩々では話にならないわけで、ブッシュのヘタったクルマにこのキットを付けても意味がありません。 By OZW |