M119 ウォーターポンプ
この500E、今年の夏くらいから常に水温高めになっていたそうで、クーラントを換えてみたりラジエターコア増ししたりしようかなどと悩んでいたということでしたが、そういう対処療法はまず他が全て正常でなければ何の意味もありません。 119 6Lエンジンでも水温を完全にコントロール出来ている電動ファンキットをもってしても壊れたエンジンの水温は制御できませんから。 最近はヘッドガスケットが潰れてクーラントが水蒸気化して水路を塞ぎ水温上昇してしまう車も多くなってきたようですが、プロならヘッド開けなくてもある程度判断できるはずですから、自己流でいろいろ対策を考える前に先ずは現在が正常なのか見極めてもらうのが先決です。 さて、M119 前期エンジンのウォーターポンプへの水路です。 穴の中に指を入れてみると分かるのですが、後期エンジンと比べると段差がほとんどありません。 後期エンジンは金型が痛んできたのか、結構段差があるんですね。 それでも段差が全然ない訳ではありませんので、ここはリューターで磨いておきます。 AMGの6Lエンジンなども同じように磨いてあるそうで、少なくともこの頃のAMGは手作業で真面目にエンジンを組んでいたことが分かります。 ウォーターポンプ、上が取り外した前期用で、下が今回取り付ける後期用です。 どちらも純正ですが、サイドの穴の大きさが全然違います。 前期用が付いているなら後期用に換えるだけで水温管理は随分と楽になるはずです。 いつものことですが、えちごやでは、ただ単に交換するだけではなく、バリを取ったり縁取りをテーパー状に削って少しでも抵抗をなくすような加工をしてから取り付けています。 これやってどれだけ変わるのかといわれれば、実際はほとんど変わらないのでしょうけど、こういう小さなことの積み重ねが大事なんです。 By OZW |