旧車の整備
頼まれた作業のために他のパーツを外してみると、本来の作業とは別の問題が出てきてしまうのは、旧いクルマの整備ではよくある話です。 ネジが錆び付いて外れないなんてのは、まだ可愛いほうで、EZLがダメそう、ECUがアウト、スロットルアクチュエーターが怪しい、エンジンハーネスがボロボロ、なんてことになったら、気合入れて全部直すか、いっそのこと何も触らずに車を買い替えてしまったほうがいいのかもしれません。 その点、電動ファン化しているこの500Eなどは問題はかなり少ないほうかもしれませんが、それでもウォッシャータンクを外したら、ウォッシャー液のヒーターからクーラントが漏れてしまっていたので、交換が必要だったり、フロントウインドにつながるウォッシャーパイプが割れていたり、他にも細かな問題は色々ありました。 それに、こういう時に限ってパーツが国内欠品中なんですよね。 本国から取り寄せるまでの間、作業はストップです。 ようやく届いて取り付け始めたら、今度はクーラントとウォッシャー液のレベルセンサーにつながる配線がポロっと折れてしまいました。 そういえば外した時に被覆が大分硬くなっていたので、いずれこの配線も引き直さないといけないかなあ、なんて思っていたのですが、予想以上に早くポッキンしてしまいました。 大分余裕をもって年内納期という話しにしてあったのですが、いやいやギリギリになってしまいそうです。 昨日の107のフレームのサビの件もそうですが、旧車の整備で、酷いところを見なかったことにしてそのままスルーしてしまう業者さんが多いのは、こういうことが理由なのかもしれません。 でも、この先まだずっと乗りたいからと言われて整備するなら、やりがいもあるし、楽しいと思うんですけどね。 By OZW |