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レカロ DSE


W124 にフル電動のレカロシートを付けるとしたら、一番相性がいいのは、私の60にも付けた Cクラシックでしょう。
C-Classic自体には前後スライドと高さ調整機能は付いていないのですが、その部分はW124の純正電動レールに任せ、それ以外はシート本体で調整出来るので結果的に無駄なくフル電動シートになるからです。

実際乗っていて「一生モノ」と呼べるクオリティを持っていると実感できるシートなのですが、ただ問題は、Cクラシックの出物がほとんどなくなってしまっていることです。




Cクラシックを探していたのだけれどなかなか見つからなくて、これでもいいかなと思って買ってしまったので付けて、という依頼とともに送られてきたのは、程度そこそこの RECARO DSE バッファロー革のシートでした。
C-Classicよりさらに希少なモデルです。

DSEはシート自体に電動で前後スライド(但し専用のスライドレールが必要)も高さ調整も備わっている完全フル電動モデルのため、一人じゃ持てないくらいの重さもありますし、下側にモーターの数も多くて座面の高さもかなりあります。




ローポジションレール。
左側が、レカロ純正、右が社外品のーポジレールです。
これらを使って シートをW124純正レールの上に載せるとレカロ純正では頭が天井についてしまいますので、このままでは全く使い物になりません。
これより低い社外品でも、ノーマルシートの位置よりは高くなってしまいます。
そこは我慢するにしても、重量級のDSEを支えるには強度的に不安が残ります。




えちごや製のジュラルミン削り出しのアダプターを少し加工すればうまく付きそうです。
このアダプター、加工屋さんにCADデータ渡して無垢のジュラルミンから削り出してもらうのですが、全自動切削機でも1個削るのに100時間以上かかるため、原価でも1個5万円近くします。
一脚に2個必要で、2脚分だと、20万円!!
もともとは、純正のシートのセンターとハンドルの中心がオフセットしているのが疲れるので、自分用にコスト度外視で作ったものなのですが、欲しい方は意外に多くいらっしゃるようです。




ちょうど上手い具合にセンター寄りにオフセットして取り付けることが出来ました。




右ハンドル車に付けられていたものなのでしょうか、右シートの外側が一番スレていました。
本当は、表皮もリペアし、出来れば中のウレタンなども換えてオーバーホールしてから取り付けたほうがよかったと思うのですが、それはまた後でということでした。



By OZW



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